5倍以上の来場者数
事前に予測して会場を変更
7時の開場から15分ほどでほぼ満席の案内が出されたにもかかわらず、立ち見でも構わないという来場者の足の勢いは止まらなかった。宣伝を担当する日活(株)によれば「本来、1日からの上映会場は、同施設内にある鑑賞席数220席の“シネマスクエアとうきゅう”だった。しかし、前売りチケットの売れ行き状況や、1日が毎月恒例のチケット割り引き日“映画サービスデー”であることから混乱を予想し、8月の段階で急遽、初日の1日と翌日の2日の会場を鑑賞席数1064席の“新宿ミラノ 1”に変更して対応しました。3日以降の会場については検討中」という。
使徒は3D表現に
EVAは色彩をリニューアル
この劇場作品“ヱヴァンゲリヲン新劇場版”シリーズは、1995年から1996年にかけて放映されたテレビアニメ番組『新世紀エヴァンゲリオン』の新作となる。1日に封切りされた第1部の序を皮切りに、2008年に第2部の“同:破”、公開日が未定の第3部となる、“同:急”と、タイトル未決定作品を合わせた計4部で構成される。制作は(株)カラーで、配給は(株)クロックワークスとカラー。
テレビアニメ版からストーリー、キャラクター設定などの大きな変更はないが、今回製作したカラーの庵野秀明監督とスタッフによれば、“REBUILD”(再構築の意)をテーマに、ストーリー構成のほか、原画や画面設計図(レイアウト)などを解体し、キャラクターのフォルムや影のニュアンス、演技、メカなどといった表現を修正、描き直して再フレーミングしているという。
特に初号機や零号機などの“エヴァンゲリオン”シリーズについては、色彩をリニューアルしたほか、武器を中心に多くの新設定が盛り込まれている。また、“使徒”の一部は3D表現に置き換えられているという。なお、第1部では、テレビ版の“第壱話 使徒、襲来”~“第六話 決戦、第3新東京市”(いわゆる“ヤシマ作戦”)までが描かれている。