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コヒーレンスモード時の操作性がさらにアップ

パラレルズ、仮想化ソフトの最新ビルド5060を公開

2007年08月03日 20時37分更新

文● MacPeople編集部

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米パラレルズ社は、Intel Mac上で動作するx86アーキテクチャーマシンの仮想化ソフト「Parallels Desktop for Mac」の最新ビルドを公開した。登録ユーザーは無償でダウンロードして使用できる。ただし、日本語版のシリアル番号では動作しない。シリアル番号を持っていないユーザーは、ウェブサイト上でユーザー登録を行うことで15日間有効の試用シリアル番号を入手可能だ。

ビルド5060の主な新機能は、

  1. コヒーレンスモード時の操作性の向上
  2. マルチユーザーサポート
  3. DockアイコンからWindowsのゴミ箱を空にできる
  4. Boot Camp環境と同様のキーマップに対応
  5. バーチャルキーボードの装備
  6. iPhoneのサポート

など。1については、Windows側のウィンドウにドロップシャドウが付くようになったほか、Expose時に従来は1つにまとまっていた仮想化ソフト上のウィンドウが、通常のMacのアプリケーションと同様に個別に扱われるようになっている。2によって、Mac OS X上の複数のユーザーでParallels上のWindowsを共用可能となった。


コヒーレンス機能

ビルド5060のコヒーレンスモードでは、Windows上の各ウィンドウを個別に扱えるようになった。Exposeでも独立したウィンドウとして配置される

Parallels側のウィンドウもMac OS X側のウィンドウと同様にドロップシャドウがつく。背面にあるSafariと手前のInternet Explorerのウィンドウ下部に注目

ウィンドウの扱いやドロップシャドウの有無などは環境設定で変更可能だ


Dockメニューなどの強化

DockにあるParallelsのアイコンから呼び出せるコンテクストメニューで、Windowsのゴミ箱(Recycle Bin)を空にできるようになった

「Application」メニューでは、新機能のデスクトップの表示のほか、タスクバーの表示/非表示や「スタート」メニューの呼び出しなどが可能


Boot Camp環境と同様のキーマップ

日本語入力の際にネックとなっていた入力スクリプトの切り替えもBoot Camp環境と同様に「かな」「英数」キーで可能となった


iPhoneサポートなど

DockアイコンからさまざまなキーコンビネーションをParallels上のWindowsに送信できる

ビルド5060ではParallels上のWindowsでiPhoneのシンクロやソフトウェアのアップデートもできる

これまで、Windows側のウィンドウをMac OS Xのデスクトップ上でシームレスに扱う機能は、Parallels Desktopのコヒーレンスよりも、競合製品である米ヴイエムウェア社のVMware Fusionが搭載するユニティーのほうが完成度が高かったが、ビルド5060の登場で機能差はほぼなくなったといえる。Macのソフトウェア市場ではまれに見るデッドヒートを繰り広げている分野だけに、このビルドに対するヴイエムウェアの出方にも目が離せない。


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