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ディアイティ、企業向けに2つのセキュリティソリューションを発表

2007年06月05日 17時40分更新

文● アスキービジネス編集部

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ディアイティは、6月5日、東京都内で会見し、企業向けのセキュリティソリューションとして2つのアプライアンス製品を発表した。拠点展開を行なう企業向けのセキュリティアプライアンス「MSA 5000/6000シリーズ」と、認証サーバ「EAS PRO/EAS Enterprise」である。


ISA Server 2006ベースのセキュリティアプライアンス「MSA 5000/6000シリーズ」


ディアイティ、企業向けに2つのセキュリ ティソリューションを発...

セレスティクスネットワーク社長のヨン・タエ リン氏

 「MSA 5000/6000シリーズ」は、マイクロソフトのマルチレイヤファイアウォール「Microsoft Internet Security & Acceleration Server 2006」(ISA Server)をベースにしたセキュリティアプライアンス。シンガポールのセレスティクスネットワークの製品である。

 ISA Serverは、ネットワークの境界となるエッジ層を守るセキュリティゲートウェイとして機能するをサーバソフト。具体的には、ファイアウォール、VPN、Webキャッシュなどの機能を持ち、ExchangeやSharePointといったマイクロソフト製品との高い親和性が特徴だ。

 MSA 5000/6000シリーズは、「MSA 5000e」「6000e」と「MSA 3000b」「4000b」からなる。製品名の末尾に「e」がつくものがISA Serverの「Enterprise Editon」を搭載した本社向け製品、「b」がつくものが「Branch Editon」を搭載した支社や支店など拠点向けの製品である。

「MSA 5000/6000シリーズ」の筐体(写真左)と、利用イメージ

 MSAシリーズの特徴は、各拠点で使う3000b/4000bを本社に設置した5000e/6000eで一元管理できること。独自のWebベースの管理コンソールを用意しており、OSおよびISA Serverのパッチについても一括して展開できる。「筐体の中にOSやソフトウェアが入っているアプライアンスでは、アップデートが問題になる」(セレスティクスネットワーク社長のヨン・タエ リン氏)といい、同シリーズではセレスティクスがパッチをインターネット経由で配信、これを自動的に適用できるようにした。

 また、オプションとして、英サーフコントロールや米ウェブセンスのURLフィルタリング、露カスペルスキーのアンチウイルスソフトを追加することも可能。

 価格は、MSA 5000e/6000eが258万円(税別)から。3000b/4000bが128万円(税別)から。初年度の販売目標は計100台である。


IEEE802.1X準拠の認証アプライアンスサーバ「EAS PRO/EAS Enterprise」


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ネットキューブテクノロジー社長のドン・ホユ氏

 もうひとつの新製品「EAS PRO/EAS Enterprise」は、IEEE802.1X準拠の認証アプライアンスサーバ。韓国・ネットキューブテクノジーが開発したものだ。

 EAS PRO/EAS Enterpriseは、許可のないクライアントからの社内ネットワークへの接続を遮断するもので、有線LAN/無線LANの接続の両方の統合管理を実現する。RADIUSサーバとして機能し、Active DirectoryやLDAP、NTドメインなどの複数の外部のユーザーデータベースと連携が可能だ。ネットキューブ社長のドン・ホユ氏は、「レイヤ2でのユーザー認証から、WPAや動的暗号鍵による無線LANの暗号化、ポリシーの適用までサポート可能」とアピールする。

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「EAS PRO/EAS Enterprise」の筐体と概要

 EAS PROが最大300ユーザーまでの中規模組織向け、EAS Enterpriseはユーザー数無制限で大規模組織向けの製品との位置づけ。価格はPROが65万8000円(税別)、Enterpriseが165万円(税別)。初年度計50台の販売を見込んでいる。

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