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トレンドマイクロが国内にウイルス解析センターを設置 日本に特化した脅威への対策を強化

2007年05月22日 16時31分更新

文● アスキービジネス編集部

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トレンドマイクロが日本国内専門のウイルス解析&サポートセンター「リージョナルトレンドラボ」を設置し、報道関係者に公開した。ラボの設置に伴い、通常のパターンファイルに加えて、国内の特定なウイルスに向けて対策したパターンファイルの配布や法人向けのセキュリティ監視サービスの提供を行っていくとしている。

ウイルスの傾向の変化に対応し、国内にラボを設置

 「技術力を顕示するための愉快犯的なウイルスは過去のもの。現在のウイルスはターゲットをしぼり、金銭や政治的な目的で攻撃が行われたり、地域に特化したものが増えている」

 トレンドマイクロ 日本代表 大三川彰彦氏は、リージョナルトレンドラボ設立の理由としてこのようなウイルス自体の変化があるとしている。また、2006年のウイルス被害は、世界的に流行するような大規模なものがないにもかかわらず、前年比で倍増した事実を指摘し、地域性の高いウイルスへの対策の重要性を説いた。そこで従来ではフィリピンにてグローバル共通の不正プログラム収集やパターンファイルを作成していたウイルス監視体制から、「日本で能動的に情報収集をする組織」として今回のラボの設立にいたったと説明する。さらにリージョナルトレンドラボでは、日本特有のウイルス情報の収集だけでなく、法人向けに行っているソリューションの充実やパートナー企業との協業による監視サービスなどを行ない、セキュリティサービスの基盤強化を行っていくとした。

トレンドマイクロ 日本代表 大三川彰彦氏
トレンドマイクロ 日本代表 大三川彰彦氏

 リージョナルトレンドラボでは、日本に特化した形で悪意のあるウェブサイトの定期巡回や、わざとウイルスに感染させ分析する「Honey Client」の設置だけでなく、日本特有のP2Pソフト上で流通しているファイルの収集も行なっていくという。国内で発見されたウイルスは、まず一時的なバンテージパターンファイルという形で対策手段を提供し、その後オフィシャルのパターンファイルに反映されるものとなる。

 リージョナルトレンドラボのシニアアンチスレットアナリストである岡本勝之氏によれば「バンデージパターンファイルの提供は発見後1~2時間で提供する。オフィシャルパターンファイルが1日1回の更新なので、最大で24時間ほど先んじてパターンファイルを提供できる」としている。なお、バンテージパターンファイルの提供は、プレミアム契約を行った法人を対象としているという。

リージョナルトレンドラボ シニアアンチスレットアナリスト 岡本勝之氏
リージョナルトレンドラボ シニアアンチスレットアナリスト 岡本勝之氏

公開されたリージョナルトレンドラボ
公開されたリージョナルトレンドラボ。当面は20人体制で運営していくとしている。

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