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目指す世界はフィリップ・K・ディック!?

駅のあらゆる情報の“見える化”が進行中!!

2007年05月23日 00時00分更新

文● 中西祥智(編集部) 写真●曽根田 元

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月刊アスキー 2007年3月号掲載記事

列車在線位置表示システム
お、もう次の電車は渋谷に着いた! 列車在線位置表示システム: 次列車の位置表示は以前から鉄道各社が行っているが、液晶ディスプレイを使ったグラフィカルな表示は画期的。旧来型っぽい2D表示にするか、それとも3D表示にするかは検討中だという。実用化の目標は「数年後」(ユビキタスソリューショングループ 中川剛志氏)。

 駅の構内が面白い。駅はいま、安全性に加えて快適性も追求しており、「駅ナカ」はここだけで十分暮らしていけるくらい、多様な商品をそろえるようになった。

 その流れのなか、映画『マイノリティ・リポート』のような未来に結び付きそうな実証実験を、JR東日本フロンティアサービス研究所が行っている。

 東京駅と上野駅に設置された「新幹線列車編成案内システム」は、新幹線の編成や号車をグラフィカルに表示して、乗客を的確に案内する。恵比寿駅の「列車在線位置表示システム」は、次に到着する列車がいまどこにいるのかを、これも絵で表示するものだ。

新幹線列車編成案内システム
はやて123号の4号車にはどう行けば? 新幹線列車編成案内システム: JR東日本の運営する新幹線路線は東北、上越、長野、秋田、山形と多岐にわたり、乗客を的確に案内するのは難しい。そこで、一目見ればすぐに理解できるこのシステムを開発し、東京・上野駅で実験中。「近い時期」(駅デザイングループ 飯野直志氏)の実用化を目指している。

 鉄道運行システムからの情報を、大画面ディスプレイにグラフィカルに表示するという点では、この2つのシステムはよく似ている。だが、これらは同じ研究所の中でもまったく畑の違うグループによって開発された。前者は光環境や温熱環境といった駅空間の研究を行うグループが、後者はユビキタスなソリューションを研究するグループが手がけた。

 かつては駅構内の乗客への情報提供と言えば、ロール幕や電球、LEDしか使えなかった。だが、大画面のフラットパネルディスプレイをデバイスとして安価に利用できるようになったことで、表現力や自由度が大幅に増した。その表現力を使っていかに乗客へ情報を提供するかという部分で、異なる土壌の研究グループがいま接しているというのは興味深い。もっとも、自由度が増したことで、いかにわかりやすいインターフェイスを設計するかという新たな課題も抱えているという。

 床や壁に表示された図形や映像が乗客を誘導してくれる日はまだ少々遠そうだが、究極的には「行き先をインプットすれば、最適な経路を提示して誘導してくれるインターフェイス」(同研究所中川剛志氏)を目指している。

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