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独SAP、経営管理アプリケーションベンダーの米アウトルックソフトを買収

2007年05月11日 00時00分更新

文● アスキービジネス編集部

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独SAPは、現地時間5月8日、CFO向けの経営管理アプリケーションベンダーである米アウトルックソフトウェアを買収すると発表した。買収完了は6月を見込み、SAPはCFO向けの包括的なソリューションの提供を目指す。


CFO向けソリューションの拡充狙うSAP


 独SAPが買収を発表した米アウトルックソフトは、CFO向けの経営管理アプリケーションを開発・販売するソフトウェアベンダー。1999年に設立され、計画立案、予算編成、見込管理、連結管理を統合したWebベースの「Outlook 5」を展開している。顧客数はグローバルで700社以上、2006年は25%の増収を達成した。

 SAPは同社の買収により、CFO向けソリューションを拡充を狙う。買収の完了時期は今年6月の予定で、現在は独占禁止監視当局の承認を待つ段階にあるという。買収条件については非公開としている。

 SAPのコーポレート・オフィサー兼エグゼクティブ・カウンシル・メンバーで、ビジネスユーザデベロップメント部門責任者を務めるダグ・メリット氏は、「CFO向けに独自の製品群を構築し、提携を行い、買収するという複数年にわたる当社の戦略は、綿密な市場分析とお客様からの情報に基づくもの。アウトルックソフトを買収したことによって、当社のこうした戦略の重要な一部分が完成する」とコメント。

 一方のアウトルックソフトの社長兼CEOであるフィル・ウィルミントン氏は「SAPが持つビジネスプロセスへのノウハウやプラットフォームと、アウトルックソフトのパフォーマンス管理アプリケーションが持つユーザビリティと多機能性が組み合わさることで、顧客やパートナーにとって最高の時代が到来する」との声明を発表している。

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