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サイレックスが今秋からUWB利用の映像配信システム、プリントサーバから次の成長目指す

2007年03月02日 19時06分更新

文● アスキービジネス編集部

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プリントサーバや指紋認証装置を手がけるサイレックス・テクノロジーは、今秋、米国でUWBを利用した映像配信システムを事業化する。また、医療機器や計測機器などの産業用機器を無線/有線LANに対応させる「シリアルデバイスサーバ」を今春から市場へ投入する。いずれも3月2日の記者懇親会の席で河野剛士社長が明らかにした。


産業用機器向け製品も展開、生産拠点は大阪に集約へ


サイレックス・テクノロジー 代表執行役社長 河野剛士氏
サイレックス・テクノロジー 代表執行役社長 河野剛士氏

 サイレックス・テクノロジー(以下、サイレックス)が今秋、米国での展開を予定しているのは「video distribution solution」と同社が呼ぶ、小売店や飲食店向けの映像配信システム。キャンペーン情報やメニューなどのPC上のデータをネットワーク経由で大型の液晶ディスプレイなどに配信するシステムで、従来の他社製品はスタンドアロンまたは有線接続がほとんどだった。

 サイレックスのシステムでは、高速通信が可能なUWB(Ultra Wide Band)を使い、ワイヤレスで配信するのが売り。また、ひとつの配信元から複数の配信先に同時に配信できるのも特徴で、外付けタイプのシステムのほか、モジュール化したうえで、ディスプレイメーカーなどへの供給・組み込みを狙う。同社の執行役副社長であるデヴィッド・スミス氏は「米国ではセルフ方式のガソリンスタンドで広告媒体として使うといった用途も考えられる。毎年50%の成長が見込める分野」と話している。

 また、サイレックスは「シリアルデバイスサーバ」を今春、日本市場向けに投入する。同社では昨年から、USB接続のデバイスを無線/有線LANに対応させる「USBデバイスサーバ」を販売しており、このシリアルインターフェイス対応版となる。特に医療機器や測量機器などの産業用機器では現在もシリアルインターフェイスを用いることが多いことから、これらの機器を扱う企業をターゲットに展開する構え。

 代表執行役社長の河野剛士氏は「当社の主力ビジネスがプリントサーバであることは現在でも変わりはない」としたうえで「ただ、すでにコモディティ化が進んでいるのは確か。2年後、3年後のさらなる成長を描くため、新規事業に取り組む」と説明。また、コスト削減と品質の向上を目的に、米国と大阪に分散している生産拠点を今後、大阪に集約する一方で、現在25%程度にとどまっている海外での売上比率をさらに高める方針を示した。

 サイレックス・テクノロジーは、プリントサーバなどの「Connectivity&Wireless」事業と、指紋認証センサなどの「Biometrics Authentication」事業を手がける。特に1991年から始めたプリントサーバ事業は「JC-CONNECT」ブランドで知られ、複数の大手プリンタメーカへOEM供給を行ない、国内シェア1位を獲得している。1973年設立、2003年ジャスダックに上場。

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