(株)ニワンゴが1月15日にβテストを開始していた、動画にコメントを記入して共有できるウェブサービス“ニコニコ動画”が、今月20日からDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を受け、23日午後4時現在でサービスを停止している。
これは、ニコニコ動画のサービスを提供するウェブサーバーおよびメッセージサーバーに対して、“SYN flood(シンフラッド)攻撃”が行なわれているもの。SYN flood攻撃とは、TCP/IPの接続手続きのうち、Syncronized(同期)パケットに偽装したアドレスを埋め込むことで、サーバー側に長時間の接続待ち状態(実際には偽装アドレスのため接続できない)を引き起こす。
同社はニコニコ動画のウェブサイトを通じて利用者に、「21日深夜の段階では同時に30台程度の端末からの攻撃でしたので手動でブロックをかけていましたが、昨晩は1000台以上となりサービスを停止いたしました。攻撃をおこなっている端末はサービス停止後も増え続けており、本日の朝5時頃には3000台以上まで増えています。」と説明している。
なお、サービスを停止した理由については、「ニコニコ動画と同一ネットワーク上にあるドワンゴのモバイルサイトにも影響がではじめているため」と述べ、本日ネットワークの分離作業を行なってサービス再開を目指すという。また、「サービス再開までの間、以下リンクの動画をお楽しみ下さい。」として、“動画「ふえのおにいさんfooさん演奏 大きな古時計バージョン」”(AmebaVisionに掲載された動画コンテンツ)を紹介している。