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でぃーえるえぬえー

DLNA

2007年03月12日 20時33分更新

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2007年03月12日 20時33分更新

でぃーえるえぬえー

DLNA

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DLNAとは?

Digital Living Network Allianceの略で、家庭内ネットワークでのパソコン、デジタル家電を相互接続し、画像、動画、音楽などのデータを共有する仕様を定めるために設立された団体。また、規格ガイドラインの名称としても使用されている。DLNAに対応した製品は、異なるメーカーのデジタル家電・パソコン間であってもデータをやり取りできる。

  • 規格


 

詳細解説

家庭内のデジタル家電がつながる

DLNAとは、家庭で使われているパソコンやHDDレコーダーなどのデジタル家電同士を接続して、画像、動画、音楽などのデータを共有する仕様を定めるために設立された団体のこと。また、その統一規格の名称としても使われている“DLNA”対応の製品は、異なるメーカーの製品であっても、データをやりとりできる。

DLNAはすでにある標準規格や汎用プロトコルを組み合わせたものが使われている。たとえば、伝送規格はイーサネットかIEEE802.11、通信プロトコルはTCP/IP、制御やファイル転送にはHTTP、動画のコーデックはMPGE-2、画像にはJPEGとなっている。なお、DLNAには250以上のメーカーが参加している。

DLNAで使用されるフォーマット

メディア必ずサポートされる形式メーカーにより任意でサポートされる形式
画像JPEGPNG、GIF、TIFF
音楽LPCMAAC、AC-3、ATRAC3plus、MP3、WMA9
動画MPEG2MPEG1、MPEG4、WMV9

画像はJPEG、音楽はLPCM、動画はMPEG-2に対応するのがレギュレーションとなっている。この他にもMP3やGIFなどにも対応している。

DLNAのロゴ

DLNA認定プログラムに合格した製品にはロゴが記載されている。

なかでも重要な技術は“UPnP”。自動認識する部分にUPnP Device Architectureのプロトコルを使用し、ファイルの一覧情報を提供、データ送信時にはUPnP Media Serverを使用、というように相互接続におけるターミナルとして位置づけられている。

パソコンと液晶テレビやHDDレコーダーなどのデジタル家電と相互接続し、データをやり取りできる。

DLNAの要は共通仕様である。家庭内の家電製品が同一メーカーで統一されることは少なく、様々なメーカーの家電製品が使われていることが多い。そのため、メーカーの枠を超えて接続できる規格が必要なのだ。

DLNAのガイドラインは、現在Ver1.0(2004年6月策定)が使われており、これはパソコンや家電での動画、音楽、画像の送受信を決めたものだ。また2006年10月には、拡張ガイドライン(Ver.1.5)として“DLNA Link Protection Guidelines”が発表され、携帯電話機をはじめとするモバイル機器との接続も対象となった。これにともない、再生フォーマットにMPEG-4、AAC、MP3が追加され、通信方式にBluetoothが加わる。そして著作権保護技術として、ホームネットワーク上でコンテンツを保護して伝送する規格である“DTCI-IP”が採用された。これにより、商用コンテンツの配信やダウンロードした商用コンテンツのネットワーク内機器での再生ができるようになる。現在策定中のVer2.0では、プリンターやデジタルカメラ、PDAなどもフォローする形となる予定だ。

DiXiM

DLNAガイドラインに準拠する形で高い評価を受けているソフトが『DiXiM』である。これは、デジオン(株)が発売しているもので、メディアサーバー、メディアプレイヤー、ミドルウェアを根幹としたソフトウェア群のことだ。DLNAが初めて認定した7社11製品中、3製品が『DiXiM』を採用しており、いまもその数は増え続けている。また、そのプラットフォームはx86 CPUやWindowsだけでなく、LinuxやPower PCにも対応し、マルチメディア・ホームネットワークの牽引役として注目されている。

   

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