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ぴーえるしい

PLC

2007年03月12日 20時33分更新

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2007年03月12日 20時33分更新

ぴーえるしい

PLC

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PLCとは?

PLC (Power Line Communications)は家庭内の電気配線を通信回線として利用するネットワーク接続技術のこと。電気コンセントに通信用アダプタを接続するだけで、家庭内LANの構築が可能になる。現在、電波法により、PLCの使用は屋内に限定されている。

  • ネットワークサービス


 

詳細解説

電気配線を使ってLANを構築する

 PLC(Power Line Communications)とは、家庭内の電気配線を通信回線として利用することで、家庭内LANの構築を構築する技術のこと。電気コンセントにPLCモデムを接続することで、電気配線で数Mbps~数100Mbpsのデータ通信ができるようになる。すでにある電気配線を利用するため、配線のための新しい工事をする必要がない。現在、電波法により、PLCの使用は屋内に限定されているが、電気コンセントがあれば、そこからネットワークに接続できるため、LANの構築がしやすい。

これまでのLANは、直接ルータやモデムにケーブルを接続する必要があったが、PLCでは電気配線を利用することで、コンセントからネットワークに接続できる。

 通信用アダプタであるPLCモデムには“AES128ビット暗号化技術”が使われており、通信データを暗号化し、盗聴や個人情報の流出などを防ぐ。また、認証設定された特定のPLCのネットワーク間で、暗号化された通信も可能になる。

 従来のPLCから利用周波数帯を2MHz~30MHzに広げ、数10Mbps~200Mbpsの高速データ通信を目指した高速PLCの技術開発も進められている。しかし、高速ADSLや光ファイバーによるデータ通信サービス“FTTH”(Fiber To The Home)の普及が進み、インターネット接続の手段としての役割を期待する声は少なくなっている。

PLCの問題点

 PLCは現在、いくつかの問題点があるため、電波法によって使用が屋内に限定されている。これは、電気配線が通信回線として使用することを想定した設計になっていないためで、使用にあたっては弊害が生じる可能性がある。

 まずPLCは、アマチュア無線、短波放送、航空無線、海上無線、電波を利用した天文観測などと同じ周波数を使用しているため、これらの無線設備の近くで使用すると業務の妨害となる可能性がある。

 また、コンセントにPLCモデムを直接接続せずに電気タップなどを使っていたり、コンセントを他の電化製品と共有している場合は、性能が十分に発揮されない。その他にも、電化製品からから発生する電気ノイズや、空中を伝播する飛来ノイズなどが電力線を通ると、通信速度に影響を与えることもある。

 

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