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ゆーだぶりゅーびー

UWB

2007年03月20日 19時26分更新

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2007年03月20日 19時26分更新

ゆーだぶりゅーびー

UWB

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UWBとは?

Ultra Wide Bandの略で超広帯域無線とも呼ばれる無線通信方式のこと。高速通信や誤差数cm内の位置検出ができる。もともとアメリカの軍事技術で2002年より民間利用が可能となっている。ワイヤレスUSBの基本技術である。

  • 無線通信


 

詳細解説

100Mbpsを超える無線通信

 UWBは、主に近距離で使用される無線通信の方式。大きな特徴として、100Mbps以上の高速通信(原理的には1Gbpsも可能)、誤差数cm内の位置検出、200mW以下という低消費電力をあげることができる。ただし、距離が伸びるほど通信速度が落ちてしまうため、実用面では10m以内とされている。UWBの標準化団体である“WiMedia Alliance”が推進する“MB-OFDM(Multi-Band Orthogonal Frequency Division Multiplexing)”と、UWB Forumが推進する“DS-UWB(Direct Sequence-UWB)”の大きく2つの変調方式があり、業界標準を争っている。日本では、2006年8月に総務省が関係省令を改正し、周波数帯3.4GHz~4.8GHz、7.25GHz~10.25GHzの利用を許可した。

短距離通信を活かしたネットワーク

UWB概念図
HDTVの無線通信による録画もUWBであれば実現可能。また、携帯電話に採用されると、パソコンとのデータリンクもより快適になる。

 UWBの通信速度は、3m前後の接続距離であれば480Mbpsで、USB 2.0と同等の速度である。現在USBで接続しているパソコン周辺機器は、UWB技術を活用することにより、ワイヤレスUSBでの接続が可能となる。このため、パソコン周辺機器で構築される大容量通信環境下でのPAN(Personal Area Network)の実現の牽引役として注目を集めている。

PANの状況

 PANは無線パーソナル・エリア・ネットワークのことで、UWBのほか、“ZigBee(ジグビー)”や“Bluetooth”などの技術開発が行なわれている。Bluetoothは、既にノートパソコンや携帯電話等のモバイル端末での実用化が進んでいる。Bluetoothの通信距離は約10~100mで、最大通信速度は1Mbps (Bluetooth 2.0+Enhanced Data Rate使用時の最大通信速度は3Mbps)。また、Bluetoothの標準化団体であるBluetooth SIG(Special Interest Group)は、2005年5月にWiMedia AllianceのUWB技術をBluetoothと統合することを発表しており、これが実現するとBluetoothの通信速度の向上につながるといわれている。

 ZigBeeは、低消費電力、低価格という魅力に加えて、赤外線のように見通しを確保する必要がなく、ある程度の障害物は気にしなくても済むという利点を持っている。もともとは赤外線に置き換わるものと思われていたが、センサーネットワークとのしての可能性の高さも備える。セキュリティのセンサー、リモコン、照明の電源ON/OFFなどへの活用が検討されている。通信距離は約10~70mで、最大通信速度は250kbps。

 

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