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フュージョンが、月額399円でSkypeを一般電話と同等に使えるサービスを発表

2007年01月10日 00時00分更新

文● アスキービジネス編集部

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1月9日、フュージョン・コミュニケーションズ(以下、フュージョン)とウェルトーンは、固定電話や携帯電話とSkypeの相互接続サービス「フュージョンでSkype」を1月15日から開始することを発表。1月10日に、記者向けの説明会を行なった。

Skypeと一般電話の発着信を格安で

 「フュージョンでSkype」とは、フュージョンが提供するIP電話サービス「FUSION IP-Phone」を基盤として、050番号を割り当てたSkypeに対して、固定電話や携帯電話から発着信を行なえるようにしたサービスである。フュージョンは2006年9月から、一般電話からSkypeへの通話を着信できる「Multi-Gateway for Skype」というサービスを提供してきたが、これはあくまで「Skypeへの着信のみ」のサービスだった。「フュージョンでSkype」は、一般電話に対して着信と発信の両方を、ユーザーが違和感なく、かつ格安で実現したサービスとなっている。

 サービス開始は1月15日で、通話には月額基本料金399円に加えて、通話料が固定電話へは3分8.4円、携帯電話へは1分16.8円が必要となる。もちろん、従来からの「Skypeユーザー同士は通話無料」というメリットに加え、「フュージョンでSkype」と、フュージョンのサービス(FUSION IP-Phone)への加入者との通話も無料となる。さらに、従来のFusion IP-Phoneは、フュージョンのサービス加入者のみの利用だったが、「フュージョンでSkype」にはそうした制限はない。月額基本料金と通話料を支払うだけで、誰もが利用可能だ。

 また、開始当初のサービスの利用には、ウェルトーンが開発して量販店や同社Webサイトを通じて販売する「スタータキット」を購入が必要となる。スタータキットは、USBハンドセット版(5980円)とイヤフォンマイク版(980円)の2種類が用意され、両者とも3000円の無料通話料(050番号登録料525円と月額基本料も含む)のキャッシュバックが付属している。

 もちろん、従来からSkypeを利用しており、ヘッドセットなどのハードウェアをすでに持っているユーザーもいるだろう。そうしたユーザーに対しては、これらのハードウェアを購入せずに050番号のみを取得できるWebページを2月1日より開設する。ただし、2月1日以降は、スタータキットの3000円のキャッシュバックは付属しない。従来からUSBフォンなどを持っているユーザーでも、980円のイヤホンセットを購入することで無料通話などのキャッシュバックの恩恵が受けられるので、ユーザーによってはこちらのほうがお得だ。

「世界初」のサービスに注目

 なお、Skypeでは従来から、Skypeから固定電話や携帯電話へ発信する「SkypeOut」や、050番号により着信できる「SkypeIn」といったサービスが提供されている。「フュージョンでSkype」と、SkypeOut/Inとの違いは大きく2つ。

・支払いが使った分だけ後払い(SkypeOutは前払い)
・相手に050番号を通知可能(SkypeOutは非通知)

 このほか、プレゼンを行なったフュージョンの平山義明氏によると、従来からキャリアとしての実績を積み重ねてきたフュージョンが提供する公衆回線網を使っているので、安定した通話品質が提供できるという。

写真●プレゼンを行なった、フュージョン・コミュニケーションズ営業本部副本部長の平山義明氏

写真●プレゼンを行なった、フュージョン・コミュニケーションズ営業本部副本部長の平山義明氏

 さらに平山氏によると、こうしたキャリアの公衆回線網を経由したサービスは、世界ではじめて提供されるものだという。今後は、こうした動きが日本以外でも起こる可能性はある。Skypeが注目されはじめてから2年以上が経つが、現在では同時接続800万ユーザーまでふくれあがっている。こうしたサービスが拡大し、一般電話と格安でシームレスな通話ができるようになることで、今後ますますSkypeの動向が注目される。

■関連サイト
フュージョン・コミュニケーションズ
http://www.fusioncom.co.jp/
ウェルトーン
http://www.welltone.jp/
Skype
http://www.skype.com/intl/ja/

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