「ATOK」の優れた変換精度、スピードを実感できる!
ジャストシステムは、2009年12月にiPhone用インプットメソッドを開発・提供すると宣言し、9月22日にメモ帳アプリ「ATOK Pad for iPhone」というカタチでリリースした。価格は1200円(9月26日までは発売記念価格900円)。対応OSはiOS 4.0以上、対応デバイスはiPhone 3G/3GS/4、iPod touch(iPadでは動作しない/Bluetoothキーボードは非サポート)だ。
正直なところ、OS標準の日本語入力システムは、語彙の少なさや変換精度において「?」とクビを傾げたくなることもしばしば。それだけにATOKがiPhoneで使える日を心待ちにしているユーザーも多かったのではないだろうか。あくまでメモ用”アプリ”の形態で、インプットメソッド単体としての提供ではないことは残念だが、この辺りはジャストシステム側の問題というより、アップルのiOSに関するスタンスに由来するようだ。アップルには、純正以外の文字入力システムに対する理解を大いに期待したい。
というところで、本題だ。ジャストシステムの手によるメモアプリ「ATOK Pad for iPhone」とはどのようなものだろうか? その使い勝手をインプレッションしていこう。
ハヤる気持ちを抑えつつ、まずはザックリ基本説明
「ATOK Pad for iPhone」を起動すると、OS標準の「メモ」アプリと似た画面が表示される。画面左上にある[編集]アイコンをタップするとメモの削除や並び替えが、右上の[+]アイコンをタップすると新規メモ作成が行なえる。次いで画面下部のアイコンだが、左端のアイコンをタップすると画面の縦/横方向のロックが行なえるが、iOS側で回転をロックしている場合はiOSの設定が優先される。右下の[歯車]アイコンをタップすると、画面デザインやATOKに関する設定を行なうことが可能だ。
「まずは文字! 文字が打ってみたいぜー!」と衝動に駆られるが、ここはグッと我慢。筆者のわずかながらの経験則によれば、設定を把握して多少カスタマイズしてからの方が、より使い勝手が向上する……ハズだ!