4年に一度のスポーツの祭典が間もなくはじまるが、これをめちゃくちゃ快適に楽しめるのが「全録レコーダー」と呼ばれるアイテムだ。なにしろ、どこの局で、何時から開始されるといった、中継の放送予定を事前にチェックして録画予約する必要がない!
パッと見は普通のBDレコと同じだが、一体何が違うのか、どう便利なのか……全録ならではの魅力を全録レコーダーを使いまくっている筆者が、素朴な疑問に答えていく。
Q1:「全録」ってどんなもの? メリットは何?
全録とは、ある放送局の番組を24時間まるごと録画できる機能のこと。しかも、1チャンネルだけでなく合計6つのチャンネルなど、複数の放送局の番組を24時間すべて録画できてしまう。録画はすべて自動だ。
「そんなにたくさん録っても全部を見られないから必要ない」という意見もあると思うが、テレビ放送を全部見ることが目的ではない。自分の見たい番組を自分の好きな時間に楽しむという、自由自在なテレビ視聴を実現できることが最大の魅力。うっかり録り逃してしまうような、ニュースや情報番組も見逃すことなくチェックできるなど、きわめて自由度の高い快適なテレビ生活ができるのだ。
そのメリットを一言でいえば「録画予約の作業が実質的に不要になる」こと。これが一番わかりやすいだろう。3ヵ月ごとに新番組が続々とはじまるテレビドラマやアニメも、いちいち新番組の情報を集めたり、電子番組表を細かくチェックして録画予約をすることもなく、見逃すことなく新番組をすべて見られる。
つまり、不定期に行なわれるスポーツ中継などは、番組表で放送予定をチェックせずとも、自動で録ってくれているので、後から気になるものだけチェックできる、ということだ。
Q2:全録レコーダーって、どんな製品があるの?
現在、全録レコーダーを販売しているのはパナソニックと東芝のみ。それぞれ搭載チューナー数(同時に録画できるチャンネル数)、HDD容量(保存できる期間)、BDドライブの有/無などの違いでラインナップされている。現在のラインナップは以下の通り。なお、下記表では兼用チューナーは全録チューナー、通常チューナー両方でカウントしている。
東芝の全録レコーダー | ||||||
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機種名 | 全録チューナー数 | 通常チューナー数 | BDドライブ | 長時間録画 | HDD容量 | 実売価格 |
DBR-M590 | 9 | 3 | ○ | 最長12倍 | 6TB | 16万円前後 |
D-M430 | 6 | ―― | ―― | 最長5.5倍 | 1TB | 4万円前後 |
DBR-T670 | 3 | 3 | ○ | 最長12倍 | 3TB | 8万円前後 |
パナソニックの全録レコーダー | ||||||
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機種名 | 全録チューナー数 | 通常チューナー数 | BDドライブ | 長時間録画 | HDD容量 | 実売価格 |
DMR-BRX7020 | 10 | 3 | ○ | 最長15倍 | 7TB | 17万円前後 |
DMR-BRX4020 | 6 | 3 | ○ | 最長15倍 | 4TB | 12万円前後 |
DMR-BRX2020 | 6 | 3 | ○ | 最長15倍 | 2TB | 7万5000円前後 |
DMR-BRG2020 | ―― | 6 | ○ | 最長15倍 | 2TB | 7万5000円前後 |
パナソニックと東芝の違いは、主に使い勝手の部分となるが、それについてはQ3以降(ASCII倶楽部会員向け)で紹介していく。