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パソコンショップSEVENの「ZEFT Z47AZA」の魅力を聞いた

空冷で5.25インチベイ採用ケースのBTOPCが渋いぜ! しかもi9-14900FとRTX 4080 SUPERで構成は最新!

2024年02月10日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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3連ファン採用で冷却性能の高さが光るケース
玄人好みの組みたて難易度、BTOのプロに任せては?

──Pop XL Air RGB TGを採用したメリットがあれば教えてください。

中嶋氏:メリットは冷却性能の高さですね。ZEFT Z47AZAでは、ケースファンの増設はしていないのですが、Pop XL Air RGB TGは初期仕様のままで、前面に3基、背面に1基のファンが搭載されていまして、その間にまったく障害物がないので、CPUクーラーに直接エアフローが当たる構造になっています。従来のケースですと、フロントパネルの裏側にドライブベイなどがあり、ストレージがよく冷えるという利点もあるのですが、CPUクーラーにはエアフローが当たり難くなってしまいます。Pop XL Air RGB TGでは、そういったドライブベイが省略されていて、直線上にエアーが抜けるので、とくにCPUクーラーがよく冷えます。それでいて、Pop XL Air RGB TGでは、5.25インチドライブベイがしっかり2基用意されているのは、おもしろいと感じました。

ZEFT Z47AZAの内部の様子。フロントパネル側の上部はドライブベイが用意されていないため、内部空間はかなり広めだ

背面にも120mm角ファンを1基搭載。背面ファンも、aRGB対応のLEDが搭載されたものだ

右側面の内部の様子。ケーブルはかなりキレイにまとまっており、組み立てチームの苦慮がうかがえる

──組み立てやすさに関してはいかがですか?

中嶋氏:正直なところ、組み立てチームからはあまり好評ではなかったですね。といいますのも、このPop XL Air RGB TGは、360mmサイズのラジエーターはフロントパネル側にしか設置できない作りなんです。今回のZEFT Z47AZAは空冷クーラーなので、それが問題になることはないのですが、お客様が360mmサイズのラジエーターを搭載しようとなると、前面のファンを移設する必要があり、手間が増えてしまいます。また、5.25インチドライブベイも、外す部品やネジで留める作業があるなど、手間が掛かりますし、マザーボードベース裏側はケーブルの結束ポイントが多くないので、ケーブルマネージメントも苦労します。Pop XL Air RGB TGは、シンプルな構造のケースなのですが、シンプルがゆえにこだわろうとすると融通が利きにくい点が多く、カスタマイズ時にも作業が増えてしまうので、そういった面倒くさい点は弊社に任せて、BTOでこのZEFT Z47AZAを選んでいただければありがたいです。

──マザーボードが、インテル Z790チップセットではなく、H770チップセット搭載モデルなのは何か理由がありますか?

中嶋氏:弊社の場合、インテル B760チップセットのマザーボードからBTOで変更する場合、Z790ではなくH770を選択する方が非常に多い印象です。日本市場で、H770を搭載したマザーボードは、現状ですとASUSのTUFシリーズとPRIMEシリーズしか選択肢がなく、弊社ではPRIMEシリーズは扱っていませんので、「TUF GAMINE H770-PRO WIFI」になったという次第です。このマザーボードは、TUFシリーズだけあって、非常に堅牢な作りでゲーミング用途して十分な機能や性能を備えています。それでいて結構安価ですので、非常にコストパフォーマンスが良好です。実際弊社でも、このTUF GAMINE H770-PRO WIFIが非常に人気が高いです。

──5.25インチドライブベイにしっかりと光学式ドライブが搭載されているあたりは、御社のこだわりを感じます。

中嶋氏:弊社では、Windows 11のDSP版に、DVDでの提供がある以上は、光学式ドライブの標準搭載やUSB接続モデルの付属は続けていくつもりです。意外と、写真や映像などを保存しているDVDを読み込めるなどで、お客様には好評をいただいていますし、必要でなければBTOから外すことでその分価格も下がります。ただ、光学ドライブを生産しているメーカーも減ってきていますし、その動向しだいでは、USB接続の外付けモデルに変更するか、もしくは標準搭載をやめる可能性もあります。

──ZEFT Z47AZAの価格はどの程度になる予定ですか?

中嶋氏:45万円程度になるかと思います。安価なモデルとはいえないですが、品質や性能にはこだわっていますので、十分魅力的なモデルに仕上がっていると自負しています。このZEFT Z47AZAより上位となると、GPUにRTX 4090を採用したモデルになりますので、価格も60万円や70万円など非常に高くなってしまいます。さすがにそこまでの予算を出せないというお客様に、魅力的な選択肢になればうれしいですね。

──どういった層にこのZEFT Z47AZAを訴求したいですか?

中嶋氏:私的には、今回のこのZEFT Z47AZAは、CPUクーラーを空冷にしたいっていう人に、とくにおすすめしたいです。最近ですと、簡易水冷クーラーが一般的になっていますが、それでも空冷クーラーにこだわりたいという人もいると思うんです。ZEFT Z47AZAでは冷却性能高いケースも採用していますし、エアーがキレイに前後に抜ける様をぜひ体感してみてほしいです。

真重氏:少し話を反れますが、弊社では同じ第14世代Coreプロセッサーの廉価モデル「Intel 300」の取り扱いもございます。動画視聴やWebブラウジング、オフィスアプリケーションの用途で安価に抑えたいと考えているのであれば、こちらのCPUを搭載したモデルを選んでいただきたいです。ストレージも、ZEFT Z47AZAは標準構成では2TBですが、BTOで4TBに増量したり、2つ目を追加することは可能ですし、HDDであれば20TBの大容量モデルの取り扱いもございます。ゲーミング用途はもちろんのこと、動画編集などで容量が必要な方は、ぜひ検討いただければ幸いです。

空冷クーラーにこだわりたい人に選んでいただけたいと語る中嶋氏(写真左)と真重氏(写真右)

──ありがとうございました。

最新CPU&GPUで空冷CPUクーラーを搭載したモデルがほしいという人は要チェック

 簡易水冷クーラーが一般化して現在、空冷クーラーをわざわざ選択する人も少なくなってきた。とはいえ、ラジエーターやパイプがない分、空冷クーラーのほうが取り扱いやすく、それで十分な冷却性能と静音性が得られるのであれば問題はない。ZEFT Z47AZAは、Pop XL Air RGB TGとAK400の組み合わせで実現しており、簡易水冷クーラーに不安やハードルを感じている人にとって、かなり魅力的な製品に仕上がっているといっていいだろう。

(提供:セブンアールジャパン)

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