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移動投票所が巡回/立会は遠隔ロボットの期日前事前投票模擬実験

2024年01月15日 16時30分更新

文● ASCII

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移動投票所

 KDDIは1月23日~1月27日、東京海上日動火災保険、スパイラルとともに茨城県つくば市にてオンデマンド型移動期日前投票所による模擬投票の実証を実施する。

 つくば市は「つくばスーパーサイエンスシティ構想」のもと、大学・国研連携型スーパーシティーの実現を目指している。投票所までの移動手段がなく、移動が困難となっている障害者や運転免許を返納した高齢者からは「坂の上にある投票所まで歩けない」「車の運転をやめたので移動手段がない」などの声に応え、誰もが投票しやすい環境を整備し、選挙に参加可能なまちづくりを実現するための実証実験という。

 移動投票所は、有権者がスマホや電話で事前予約した日時に、投票箱を搭載した車両が自宅前まで来るサービスで、移動が困難な人でも簡単に投票できる。また、駐車スペースの問題で自宅前に車両を駐車できない人には、移動投票所を駐車した最寄りの公共施設などへの移動を支援する送迎サービスを提供。

 あわせて、選挙にて必須となる立会人の役割の一部を遠隔立会ロボットが担うことで省人化・省スペース化などを図り、移動投票所の円滑な運行やインターネット投票への活用などを目指す。

遠隔立会ロボット

 実施場所は茨城県つくば市 筑波地区・臼井地区。

 予約はスマホアプリのほか電話でも事前予約ができ、高齢者などスマホを使い慣れていない人も事前予約が可能。また、事前投票車両は各予約者の予約日時と自宅の位置情報をもとに設定された効率的なルートを巡回し、予約者数の最大化を図るとともに、予約者は車両の位置情報をリアルタイムに確認できる。

 移動投票所は投票箱を搭載した車両の車中で、従来の投票方式と同様に投票用紙に必要事項を記入し、投票。車いすでもそのまま乗車できるほか、単独で車中への移動が困難な場合は介助者も乗車可能。立会人として遠隔立会ロボットを設置し、市役所にいる職員が遠隔から立ち会う。遠隔立会ロボットにより、同時に複数個所の立会を可能とすることで、選挙時の市役所職員の業務負担軽減を図る。

 なお、遠隔立会ロボットの実施は、将来的なインターネット投票の実現に向けての試験的な運行。オンデマンド型移動期日前投票所は2024年秋のつくば市長・市議会議員選での実用化を目指しているという。

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