本格的なカラーマネージメントディスプレーが登場

出荷時にキャリブレーション済み! 高い色精度を実現する液晶「VP2786-4K」を写真家ががっつりチェック

文●PePe 写真●PePe 編集●ASCII

提供: ビューソニックジャパン

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Macはディスプレーから給電できて便利

 「ColorPro VP2786-4K」では、DP Alt modeに対応したUSB 3.2 Type Cポートを備えているため、付属のUSB Type-Cケーブルを接続して例えばMacBookなどから映像出力をできる。さらにこのポートは90Wの電力供給にも対応しているため、Apple M1やM2だけでなく最新のM3などでもよほど高負荷な処理をさせていない限りバッテリーを充電しながら使用できる。

MacBookやノートPCへ電源供給しながら作業領域を拡張

接続はUSB Type-Cケーブルこれ1本のみ

90Wの高出力で筆者のMacBook Airはあっという間に充電された

 Macで使用する際の注意点として、専用キャリブレーションソフトの「Colorbration+」と「ColorPro Sense」(後述)はインテル環境向けであるため「Rosetta 2」のインストールが必要だ。「vDisplay Manager」と「ColorPro Integrate」はユニバーサル仕様となっているため、本来なら「Rosetta 2」は必要ないが「Rosettaを使用して開く」のチェックボックスがある。なおMac環境での機能制限として「vDisplay Manager」のオートピボットは使えない。

「Colorbration+」と「ColorPro Sense」をMac環境で使用するには「Rosetta 2」のインストールが必要となる

「vDisplay Manager」と「ColorPro Integrate」はMacにも対応しているはずだが、「Rosettaを使用して開く」のチェックボックスが存在する

 MacBookなどのノートPCを「ColorPro VP2786-4K」に接続する最大のメリットは作業領域の拡張にある。筆者の場合は撮影をしたデータを現場でMacBookに取り込み「Adobe Lightroom Classic」でレーティング、その後はオフィス戻ってからデスクトップで作業することが多い。

 理由は単純で、MacBookの画面が小さすぎて詳細の確認やレタッチなどを行なうにはあまりにも不便だからだ。「ColorPro VP2786-4K」ならデータをデスクトップと同期するまでもなく、ケーブル1本接続すれば電力供給をしながら最大4K UHD(3840×2160ドット)でミラーリング、あるいは拡張表示が可能となる。

 デスクトップPCがなくMacBookなどのノートPCのみで作業しているユーザーであればなおさら導入を推奨したい。27型の大画面は作業効率に飛躍的な改善をもたらすだろう。

解像度1920×1080ドット

解像度3840×2160ドット

 「Adobe Photoshop」などの2画面表示機能を使えば作業画面とプレビュー画面を分けて、修正作業の際に拡大と縮小を繰り返す手間も省ける。また同じ色域に設定することはもちろん、納品するカラースペースに合わせて「ColorPro VP2786-4K」側をsRGB(D65)やソフトプルーフを適用したAdobe RGB(D50)といったポストプロダクションにも最適だ。

 さらに4つのUSB 3.2 Type-Aポート(うち1つはキャリブレーター接続)を備え、インターフェースの限られたデバイスでは柔軟に周辺機器を利用できる。レタッチ作業で使っているWacomのペンタブレット(Intuos ProPTH-651)の場合、通常MacBook Airに接続しようとするとUSB Type-AからUSB Type-Cへの変換が必要になるが、「ColorPro VP2786-4K」なら背面のUSB Type-Aポートに接続するだけで利用できる。

 KVM機能も搭載しているため1組のマウスとキーボードを接続しておけば、デスクトップやMacbook、その他の対応するデバイスでマウスとキーボードを共有できるのもうれしい。

USBダウンストリームとKVM機能を備え、周辺機器の柔軟な接続をサポート

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