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ラトビア発の高性能ブックシェルフスピーカー「Contra100S」

2023年12月15日 10時00分更新

文● ASCII

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ARETAI Contra100S

 エミライは12月15日、ARETAIのブックシェルフスピーカー「Contra100S」を国内で販売すると発表した。

 ARETAIは2018年に誕生したラトビアの新進スピーカーブランド。Contraシリーズの研究開発には7年を掛けており、Contra100Sは2023年に量産が始まった新製品となる。

ARETAIのContra100S。大型のウェーブガイド(ラッパ上の部分)を上部に備えた特徴的なデザインだ。

 創業者のJanis Irbe(ヤニス・イルベ)氏はIT分野、特にデータセンター・クラウド分野で25年以上の経験を持つ一方で、音響再生システムの品質に関わる主観的要因を測定を通じて評価するための技術文献、オーディオ工学の論文提出などをしているという。また、共同創業者のEdgars Zvirgzdiņš氏はデザイナーとして、15年以上のキャリアを持ち、シンプルだが特徴のある本機のデザインを手掛けている。Contraシリーズは2022年にRed Dot Design Awardを受賞している。

コンパクトな密閉型だが深い低域を再現

 Contra100Sは2.5ウェイ密閉型のブックシェルフスピーカー。上部に大型のウェーブガイドを備えた28mmシルクリングラジエーター、フロントとリアにそれぞれ6インチの耐湿性ポリプロピレンコーンウーファーを備えている。

 クロスオーバーは6kHzと300Hz。密閉型のスピーカーはバスレフ型とは異なり、低域の特性(音圧)は徐々に下がっていくのが一般的。Contra100Sは、6kHz以下の全域を担当するフロントのウーファーに加え、300Hz以下を再生するリアのウーファーで低域を補う設計にし、密閉型ならではのタイトさだけでなく、深さの再現も可能にしているという。また、背面にスピーカーを配置することは共振を抑制する効果もある。結果、30Hzまで位相ずれのない自然な再現が可能とのこと。高域再生はウェーブガイドにより、90度の範囲で15kHzまでの優れた特性を確保。周波数ごとに発生する軸上・軸外のムラ(ピーク・ディップ)をなくして素直な特性にするとともに、ウーファーとの繋がりも良好にするという。定位感に優れる表現が可能だ。

ARETAI Contra100S

 インピーダンスは4Ω、感度は86dB/m、周波数特性は32Hz~30kHz。

 本体サイズは幅21O×奥行き250×高さ400mmで、重量は15kg(1本)。24金メッキのスピーカーターミナルを持つ。Yラグやバナナプラグにも対応。価格は220万円(ペア)。

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