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ハイエンドIEMの雄、DITAの新機軸「Project M」発売

2023年12月07日 17時30分更新

文● ASCII

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DITA Project M

 finalはシンガポールのDITAのIn Ear Monitor(IEM)「Project M」を12月14日に発売する。DITA公式ストアの価格は4万9800円。

 Project Mは、DITAブランドの新しい可能性を追究する“Project”シリーズの第3弾で、高級機が中心のDITAラインアップの中では手ごろな価格、一貫してきたダイナミック型ドライバー1機の構成ではなく、バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーとダイナミック型ドライバーのハイブリッド構成、耳に当たる部分を装着感のいい樹脂製、内部のチャンバーを強固なSUS304ステンレスにした筐体のハイブリッド構造にするなど、新機軸を打ち出している(Wハイブリッド)。

新開発9.8mmドライバーや、透明度の高い筐体

 DITAはこれまで、小さな空間内に二つのドライバーユニットを配置した結果、相互の音が干渉することを嫌って、シングル構成のダイナミックドライバーを採用してきた。

 一方、Project Mでは、直径9.8mmのダイナミック型ドライバー「PM ONE+」を新開発。設計コンセプトも変え、単独で全ての音域をカバーするだけでなく、ハイブリッド構成でも音質を高められる設計にしたという。BA型ドライバーはKnowles製となっている。

 筐体は、音響チャンバーの外側を全て樹脂で埋める工法を採用。通常のイヤホンはアクリル樹脂を使用し、中は中空になっているが、筐体の剛性と美観を追求しているという。このために慎重な樹脂の選定と生産技術を開発し、樹脂を型に流し込む際の気泡の発生を抑え、高い透明度が得られたという。耐久性を高めるため、UV防止コーティングも施している。

DITA Project M

 インピーダンスは32Ωで、感度は107dB/mW、周波数特性は20Hz~20kHz。

プラグ、ケース、イヤーピースにもこだわり

 プラグ部を交換できる「Awesome Plug2」も採用。一般的な3.5mm端子と、バランス駆動用の4.4mm端子の2種類に交換できる。ケーブルの線材は米CARDASの「MOCCA」で、プラグのデザインもMOCCAの外観に合わせて新設計した。イヤホン側の端子は2pin端子、ケーブル長は1.2m。

DITA Project M

 付属品にもこだわりがある。本体には、ドイツのTanos(タノス)が設計したシステムボックス「Systainer」(システナー)を同梱。軽量かつ堅牢で、連結も可能。イヤホンケースとして使える、ミニサイズのものとなっている。また、特別仕様のfinal TYPE E イヤーピースも同梱。音の振動が通る軸の部分と耳に触れる傘の部分で硬さを変えた2種類のシリコンを使用。軸は蓄光タイプ、傘はクリアタイプの処理となっている。軸の部分が硬いが、溝加工によって強度と柔軟性を両立しているという。

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