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顧客業務に特化したAIを従来の20分の1の期間で生成

富士通、自然言語による指示でAIイノベーションコンポーネントを自動生成する技術を開発

2023年10月12日 07時00分更新

文● ASCII

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 富士通は、2023年10月11日、AIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi (開発コード名) - Fujitsu AI Platform」において、業務課題を自然言語で入力するだけで、ユーザーの業務に特化したAIイノベーションコンポーネントを自動生成する技術を開発したことを発表した。本技術は、AIプラットフォーム上で12月末までに搭載される。

 富士通は、2023年4月に、Fujitsu Kozuchiを公開、独自技術のAIコアエンジンに他社サービスやOSSなどを組み合わせ、ユーザー企業のAI活用を支援する「AIイノベーションコンポーネント」を提供している。

 本技術により、ユーザーの要件に合致するAIイノベーションコンポーネントがFujitsu Kozuchi上にない場合でも、要件を自然言語で入力することで、AIイノベーションコンポーネントの試作や修正、調整を繰り返すことができる。

 本技術は、大規模言語モデル(LLM)が、標準的に変換するプログラムや数学表現を解釈し、要件を満たす解の集合をグラフ形式に変換、このグラフデータを学習することで、予測や最適化、異常検知といったAIモデルを自動生成する。自動生成されたAIモデルと既存のAIモデルを組み合わせることで、より複雑な課題を解決するAIイノベーションコンポーネントを提供することも可能だ。

新技術によりAIイノベーションコンポーネントの生成を自動化

 本技術を製造業の生産スケジューリングの最適化問題に適用したところ、従来約1ヶ月要していたAIモデル作成における工数を1日に短縮できたという。

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