荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第829回

屋外で室内で！ 真夏の“昼寝猫”を最新のソニー「α6700」で撮ってみた

遊び疲れたのか、無防備にも程があるって顔でお昼寝してる子猫。2023年8月 ソニー α6700

　夏の猫といえば、昼寝である。暑い昼間は寝て過ごす。夏だろうが冬だろうが昼寝は猫の特権であり習慣であり、静かにしてるなと思うとたいてい寝てるんだけど（その代わり、眠りは浅くて何かあるとすぐ目覚める）、夏の昼寝姿はまた格別なのである。

　で、前回、次は冷房の効いた室内猫で行くぞーと書いちゃったけど、夏を快適に過ごす室内昼寝猫を撮るべく、いつもの「保護猫シェルター QUEUE」へ向かっていたら、その途中でのぞいた公園で、まさかの灼熱の13時半に昼寝猫と出会ったのである。そこで今回は、過酷な外の昼寝猫と快適な室内の昼寝猫を交互に載せてみることにした。

　最初は、過酷な公園から、ベンチの昼寝猫。熱中症で倒れてるわけじゃなくて、暑くてぐたっと寝てます。ちゃんと生きてます。真っ昼間にベンチの上でバテてるので“バテ猫”だ。

暑そうな顔して寝てるバテ猫。舌がちょろっと出ててかわいい。2023年8月 ソニー α6700

　それに対するは、冷房が効いた室内猫の昼寝。似た感じのアングルの写真で。めっちゃ、ほわほわしてて快適そう。

エアコンが頑張ってる下で、気持ちよさそうに寝てる快適キジトラ。2023年8月 ソニー α6700

　どっちも、昼寝してる猫は幸せそうってことで。

　次は、“棒寝”対決（いや対決じゃない）。さっきの舌を出して寝てた猫、見つけたときは、このようにベンチをめいっぱい使って棒になって寝てたのだ。無防備なんだけど、こんな暑い日の13時半なんて子供たちすら遊んでないわけで、猫的にはちょうどいいベッドなのだ。暑いけど、風は当たるし、日陰だし。

棒状昼寝。おなかから見るとサバトラっぽいな。愛嬌があって、そっちにじり寄ったら撫でさせてくれた。2023年8月 ソニー α6700

　対するは、室内棒寝猫。保護猫シェルターの子猫だけあって、警戒心なくてほほえましい。あまりに平和に寝てるので、寝顔のアップも撮ってしまったのが冒頭写真だ。

下半身をカーペットからはみ出させて、ほげーっと寝てる。ついおなかを撫でたくなる（けど、猫はおなかを撫でられるのを基本的に嫌がるのでしない）。2023年8月 ソニー α6700

　3番目は、“腕まくら猫”。遠くからそっと望遠で撮ろうと思ったのがばれちゃって目を開けてるけど、こちらもベンチお昼寝猫。前足を枕にするのは定番のスタイル。

左前足を枕にお昼寝（目を開けられちゃったけど）キジトラ。2023年8月 ソニー α6700

　続いて、室内の腕まくら猫。レンジフードの上という超特等席でお昼寝中。人どころか、ほかの猫にもじゃまされないのだった。

高い所でゆっくりしたいときに、レンジフードの上は最高なのだった。猫は高いところが好き。2023年8月 ソニー α6700

　そんなわけで、外で頑張って生きてる地域猫も、過酷な気候にめげず、生を全うしますように。保護猫シェルターに保護された猫たちに、よい里親が見つかりますように。

　なお、今回のカメラは、真夏の新製品、ソニーのα6700。

ソニーのα6700と「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS」という望遠に強いズームレンズ。猫を撮るにはいいカップリングなのだ。さらに、上面がフラットで収納性が高い。

　これがまたコンパクトだし、猫AFも優秀だし、ソニーの最新技術が詰まったカメラなので、その辺の話は次回に。

 

筆者紹介─荻窪 圭

 

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見！ 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/