このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第412回
arrows Weの「シンプルモード」、らくらくスマートフォンの「らくらくホンセンター」親にプレゼントするならどっち?
2023年05月12日 12時00分更新
シニア向けのスマホとして絶大な人気を誇る「らくらくスマートフォン」シリーズ。しかし、シニア向けという印象が強いので「多くの人が使っているベーシックなデザインのスマホを使いたい」という人もいることでしょう。また、らくらくスマートフォンより安く買えるスマホも少なくありません。そこで、今回は2021年12月に3キャリアで発売されて以来、今でも販売台数トップ10に入るなどロングヒットを続ける「arrows We」をらくらくスマートフォンのように設定を変えて使ってみました。
実はスペックが近い
arrows Weとらくらくスマートフォン F-52B
arrows Weは幅広い層をターゲットにしたミッドレンジモデルで、らくらくスマートフォンはシニア向けのエントリーモデル。そんな認識の人が多いかもしれません。しかし、arrows Weと、5G対応の「らくらくスマートフォン F-52B」のスペックは多くの部分が共通しています。
arrows We F-51B | らくらくスマートフォン F-52B | |
---|---|---|
CPU | Snapdragon 480 | Snapdragon 480 |
RAM/ROM | 4GB/64GB | 4GB/64GB |
ディスプレー | 約5.7型TFT (1520×720) |
約5.0型有機EL (1980×1080) |
アウトカメラ | 約1310万画素 +約190万画素 |
約1310万画素 +約190万画素 |
インカメラ | 約500万画素 | 約810万画素 |
バッテリー容量 | 4000mAh | 3400mAh |
指紋センサー | ○ | ◯ |
サイズ/重さ | 約147×71×9.4mm /約172g |
約143×70×9.3mm /約153g |
防水/防塵 | IPX5・IPX8/IP6X | IPX5・IPX8/IP6X |
おサイフケータイ | ○ | ○ |
ワンセグ | × | ○ |
プロセッサーとメモリーが同じなので、基本性能は同等と考えていいでしょう。カメラの性能にも大差はありません。どちらもアルコール除菌に対応し、泡タイプのハンドソープなどで洗うことも可能。「フィッシング詐欺警告機能」「迷惑電話対策機能」といった、安全に使うための機能も備えています。ハードウェア面での大きさ違いはサイズ。画面が小さいらくらくスマートフォンのほうが持ちやすく、画面が大きいarrows Weはエンタメなど幅広い用途に適していると言えるでしょう。
arrows Weは「シンプルモード」に切り替えられる
arrows Weはドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアから発売されています。キャリアによってカラーが異なり、プリインストールされているアプリに違いはありますが、基本仕様は共通しています。
ホーム画面は、「arrowsホーム」または「シンプルホーム」のどちらかを選択でき、ドコモ版では、ドコモ独自の「docomo LIVE UX」も選べます。
シンプルホームのホーム画面には、大きなアイコンがタイル状に表示されます。なお、アイコンは長押しすると動かしたり、削除したりできます。よく使うアイコンを押しやすい位置に移動させて使うといいでしょう。「アプリ追加」をタップすると、ホーム画面にアプリのアイコンを追加することもできます。
arrows Weには、Androidスマホとして一般的な「電話」「連絡先」アプリのほかに、文字が大きく表示される「かんたん電話」「かんたん電話帳」というアプリがプリインストールされています。シンプルホームに切り替えると、ホーム画面の最初のページにこれらのアプリが表示されます。どちらも、操作がわかりやすいようにデザインされているので、ガラケーから乗り換えて初めてスマホを使う人にオススメできます。
ホーム画面の下のほうにある3つのアイコンには、「短縮ダイヤル」(ワンタッチダイヤル)を登録できます。よく連絡を取る人を登録しておけば、ワンタッチでその人の連絡先を開くことができ、素早く電話をかけたり、メールを送ったりできます。
画面上端からスワイプして表示するクイック設定パネルや通知パネルは、arrowsホームに設定した場合と同じデザインですが、文字は大きく表示されます。「設定」画面も文字が大きく表示されます。
シンプルホームは、一般的なスマホとしての機能はそのままに、文字が大きく表示されて見やすくなり、電話やメールの使い勝手が向上すると考えていいでしょう。
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