Z世代向けクリエイティブや人材採用、LP改善を支援 高校生起業家ら次代を拓く4社が登壇
JAPAN INNOVAITON DAY 2023 スタートアップショーケース Vol.02 ~若手&学生起業家編~
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ASCII STARTUPは2023年3月3日、東京・赤坂インターシティコンファレンスで、「JAPAN INNOVATION DAY 2023(JID 2023)」を開催した。AIやIoT、XR、ヘルステックなどの先端技術やソリューションを開発、提供する国内76のスタートアップ企業・団体によるブース展示やセッションが行われた。
本記事ではセッションの中から「スタートアップショーケース Vol.2 ~若手&学生起業家編~」の模様を紹介する。このセッションではブース出展企業の中から、先端テクノロジーを有し、次世代を担う若手、学生の起業家4名が登壇。自社の事業やその特徴、プロダクト、ソリューションなどを紹介した。今回登壇した企業は、次の4社だ。
●Fiom合同会社 CEO 竹下洋平氏
●株式会社ABABA 代表取締役 久保駿貴氏
●レイワセダ株式会社 最高技術責任者 鈴木嘉恵氏
●株式会社LeanGo ビジネスプロデュース部 岡坂拓哉氏
Z世代に向けたZ世代によるクリエイティブ制作、Fiom合同会社
FiomはZ世代向けのクリエイティブを企画、制作している。ピッチをした竹下洋平氏は通信制の学校に在籍する17歳の高校2年生だ。Fiomは「Z世代向けのクリエイティブ制作が難しい」、「Z世代のトップクリエイターとコラボレーションがしたい」という企業の課題を解決する。
Fiomに在籍する10〜20代のクリエイターは、Z世代の感性をもとに、Webサイトや映像、ロゴやチラシ、パンフレットなど、幅広いアウトプットが可能だ。案件に応じて制作チームを編成するため、顧客のニーズに応えやすい特徴もある。
大手クライアントの実績も豊富だ。NEXCO中日本サービスの創業15周年記念のワッペンを制作した。また、テレビ東京の就活生向け番組に出演し、クリエイティブの企画、制作をした経験もある。竹下氏は「単なるクライアントワークではなく、Z世代クリエイターの創造性を最大限に発揮できる実証事業を展開していく」と述べた。
就活のプロセスが評価される採用プラットフォーム「ABABA」を運営、
株式会社ABABA
ABABAは就活生の選考履歴が公開され、興味を持った学生に対して、企業がスカウトを送信できる採用プラットフォーム「ABABA」を運営している。日本の就活生は7人に1人が就活鬱になり、年間200人近い自殺者がいるという。
解決策として、ABABAは就職活動のプロセスが評価されるサービスを開発した。一般的に、企業は不採用とした就活生にメールで結果を通知する。企業はその通知メールにABABAの招待コードを添付することで、自社での選考プロセスが他社での選考に生かされる可能性があることを、就活生に伝えられる。
ABABAの特徴は企業からのスカウト通知がLINEで届くところだ。メールやシステム内のメッセージで通知する他の採用プラットフォームに比べて、スカウトの閲覧率が高い。スカウトの承諾率も平均10%と高水準だ。2020年11月からサービスを開始し、利用企業数は600社を越えているという。
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