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アジラ、AI警備システムを新丸ビルに納入 映像解析AIで事故予防を図る

 株式会社アジラは2022年11月15日、施設向けAI警備システム「アジラ」を三菱地所株式会社の新丸の内ビルディング(新丸ビル)に2022年10月7日に納入したことを発表した。映像解析AIを活用し、事故や事件の拡大防止を図る。「アジラ」の導入施設は今回の新丸ビルを含め、22施設となる。

「アジラ」は、既存のカメラシステムをAI化できる施設向けAI警備システム。カメラ映像の中から、異常行動(転倒、卒倒、ケンカ、破壊行動)や不審行動(千鳥足、ふらつき、違和感行動)を検出し、即座に通知する。映像を監視する警備員の業務を軽減できることに加え、見逃しや見落しをなくす。

 AIである「アジラ」の特徴として、導入後数日間で防犯カメラに映る人々の行動を自ら学習し、一般的な行動から外れた、通常とは異なる行動(同じ画角内でうろうろしている、きょろきょろしているなど)を「違和感行動」として検知する。これにより、事件や事故が発生する前の予兆行動を捉えて通知できるため、事故などの予防にも寄与する。

 ほかに「アジラ」の特徴として以下の点がある。
・映像は、人物を骨格で認識し、行動認識AIにより人の動きの特徴を検知し分類・保存するため、個人情報保護の安全度が高まる。
・カメラ毎の環境に合わせて自動的にチューニングできるため、夜間の清掃や工事など、検知する必要のない事象を異常検知から除くことができ、不要な通知を減らすことができる。
・今後はオプションで人物の行動による認証機能を追加でき、常習性のある犯罪者(窃盗)を特定・検知することで、防犯に役立てられる。

 また12月には、カメラ画角上に自由に描画したラインを踏み越えた人数をカウントする「人数カウント」や、検知エリアに一定人数以上がいる場合にアラートを発する「混雑検知」といった新機能の追加を予定している。「人数カウント」は災害時の避難誘導や園児のバス置き去り対策などへの活用を、「混雑検知」は感染症のクラスター発生や雑踏事故などのリスク察知に寄与することを見込んでいる。アジラでは今後も機能拡充を進め、さらなる安心安全な施設空間づくりをサポートしたいとしている。

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