生物多様性の保全をビジネスとして成立させたバイオーム
力を合わせて生物多様性の危機を救いたい
──最後に一言ずつコメントをいただければと思います。
イ:生物多様性保全のビジネス化に関しては、バイオームさんの取り組みを参考にしたいと考えていまして、たとえば画像だけでなく音のコレクションアプリができたら、画像と音を組み合わせた生物の生息状況を把握できるデータベースができるんじゃないか、など考えています。またそれ以外にも、TNFDのような新しいトレンドに対して、バイオームさんと共同で開発できるところがないかと考えており、ディスカッションを進めて一緒に生物多様性の危機を救うことに取り組んでいきたいと思っています。
バ:繰り返しになる部分もありますが、生物多様性の領域は非常に状況が悪いです。温暖化と生物多様性は同程度に重要なのにも関わらず、生物多様性は注目されにくい領域になっていることに危機感を持っています。この10〜20年以内に大きな仕組みを変えて、具体的には産業への組み込みができないとどうにもならなくなってしまいます。ですから、この10年が勝負だという感覚でやらせてもらっています。共感してくれる企業さん、自治体さん、市民団体さん、大学も含めて、仲良くタッグを組んでやっていくつもりでいます。どんどん協力して大きな課題を解決していきませんか、ということをお伝えしたいですね。