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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第738回

「美山荘」主人監修「鯛茶きん鮨」は逸品

持ち帰りすしの「京樽」がリニューアル!「茶きん鮨」「押すし」が変わった!

2021年11月02日 18時30分更新

文● ASCII  編集●ナベコ

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 自分へのご褒美に、気軽な軽食に、おみやげに、持ち帰りすしの「京樽」を利用したことがある人は多いのではないでしょうか。駅ビルや商店街など行きやすい立地にあって便利なので、私自身もお昼ご飯や晩酌のおともにすし買って帰ることがあります。

 そんな京樽が創業以来初となる全品一新。10月11日より、ネタやシャリを見直し従来のメニューを全般的にリニューアルし、さらに新しいメニューを加わえました。

老舗料理旅館主人が監修した茶きん鮨

 上方鮨を売りとする京樽の看板商品のひとつは、70年の歴史がある「京樽伝統の茶きん鮨」(1個220円)。このたび、たまごの黄身と白身の割合を調整して滑らかな質感に刷新するなど、さらにこだわりを追求したとのこと。さらに、新しい茶きん鮨メニューとして、京都の老舗料理旅館である野草一味庵「美山荘」四代目主人・中東久人さんが監修した「鯛茶きん鮨」(1個300円)が加わりました。

「美山荘」主人中東久人さんが監修した「鯛茶きん鮨」(1個300円)

 鯛の出汁でふっくら炊き上げ、鯛の身や牛蒡・山椒を利かせた新感覚の“混ぜしゃり”を、うす焼きたまごで包んだという一品。

 いただいてみると、生地はしっとりと水分量も多く、中のシャリはふんわり。鯛の旨みや山椒のピリッとした爽やかな香気がハーモニーを奏でます。シャリは鯛の出汁で炊きあげ、そこに鯛のほぐし身を混ぜているため、繊細で、なおかつそれぞれの素材がバラバラではなく一体感があります。

「胡麻香る 鯛ちらし」(890円)。

 「美山荘」の中東さんが監修したの商品はもう一品。「胡麻香る 鯛ちらし」(890円)。透き通った鯛の美しさを楽しみながら醤油は付けずにいただくちらし寿司。手仕事で切り身の裏側一枚一枚に香り高い“ごまだれ”を仕込んだとのこと。イクラやサンド豆(インゲン豆)が彩り鮮やか。

 「醤油をつけないで大丈夫かな?」と半信半疑でしたが、いただいてみると裏側に仕込んだごまだれが、鯛の旨味を引き立て、醤油をつけなくても十分。いくらの甘みや、サンド豆のしゃっきりした食感や旨みが絶妙です。ただシャリの上に海鮮をトッピングしただけではない技巧が加えられていて一体感あり、特別感あります。

押すしが一口サイズで食べやすくなった

「押すし」(一貫100円)

 また、“押(おし)すし”をリニューアル。様々な味を楽しめる小さめサイズの新押すしとなりました。押すしは握りすしとはまた違った魅力を感じているお客さんが多く、おみやげ用にも人気とのこと。一方で、「押し寿司は一口では食べずらい」といった声もあったことから、今回、サイズやネタなどを見直たそうです。店舗によっては1貫100円で、1貫ごとに選べます。3貫300円で提供する店舗もあります。

「鰻押すし」

「真鯛押すし」

「金華鯖押すし」

おみやげにぴったりな一口サイズすし

「KYOTO style.雛菊」(990円)

 さらに、新グランドメニューとしておみやげにぴったりな「KYOTO style.雛菊」(990円)などが登場。色合いも鮮やかな詰め合わせ。江戸前で人気のマグロ、マダイなどを生のまま使用し、上方鮨と江戸前のよいところを詰めた新しいスタイルに仕上げたとのこと。

 京樽は来年で創業90周年。今年4月には、回転すしチェーン「スシロー」などを展開するFOOD & LIFE COMPANIESの一員となり、スシローとのコラボ店舗など新しい業態にも挑戦しています。商品としても、老舗料理旅館の組むなどして、これまでの上方鮨、持ち帰りすしの概念にとらわれない、新しい京樽の魅力を発揮しつつありますよ。これまで京樽を利用していた人も、あらためて注目して味わってみてはいかがでしょう。

野草一味庵 美山荘 四代目主人 中東久人氏(左)、京樽 代表取締役社長 石井憲氏(右)

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