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ソニーストアからライブ配信! 映像クリエイターDIN氏が出演するXperiaトークイベント開催

2021年08月13日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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 8月9日、ソニーストア銀座にて「Xperia 1 III」の発売を記念したイベントが開催され、オンラインで配信されました。映像クリエイターのDIN氏と、Xperiaの商品企画担当の川原﨑翔太氏による対談で、DIN氏が撮影したXperia 1 IIIのプロモーション映像や、Xperia 1 IIIで実際に撮った作例も紹介。川原﨑氏はXperia 1 IIIの新機能を中心に、Xperiaのカメラへの深いこだわりを熱~く語りました。

ソニー「Xperia 1 III」

 当初、カメラだけの話題で1時間も持つのか? と取材陣は心配していましたが、フタを開けてみたら「1時間じゃ話し足りない」(川原﨑氏)という盛り上がりっぷり!

イベントはソニーストア銀座で無観客で開催された

独自の画作りや世界観で注目を集める新鋭の映像クリエイター・DIN氏(右)と、Xperiaの商品企画でカメラを担当する川原﨑翔太氏(左)

 このトークイベントのアーカイブはYouTubeで公開されているので、ぜひご覧ください。Xperiaが1200万画素にこだわる理由や「デュアルフォトダイオード」の優位性、毎秒20コマの連写に、なぜ毎秒60回のAF/AE演算が必要なのかということまで、実際にXperia 1 IIIを買って使っている人でも初めて知ることがあるかもしれません。

 われわれ取材陣は、無観客で開催されたイベントを特別に見学させていただき、イベント終了後に、DIN氏と川原﨑氏に話を聞かせていただきました。

トークイベントの終了後に、ASCII.jpが独占取材させていただきました

──Xperia 1 IIIを使った率直な感想を聞かせてください。

DIN氏 まず、シックな黒で、見た目がかっこいいですよね。可変式望遠レンズなど、カメラの構造も面白い。自分はクリエイターなので、細かいところまで設定できるのが、何よりもうれしかったです。

──トークイベントでは、Xperia 1 IIIで作例を撮っている時にバギーに轢かれそうになったという話がありましたが、ほかに苦労されたことはありましたか?

DIN氏 一番危なかったのはバギーですが(笑)、伊豆大島の撮影では風が強くて苦労しました。突風がすごくて、海辺で砂が舞い上がる状況で。αもXperiaのビニール袋で覆って撮影に臨んだくらいです。

──Xperia 1 IIIで一番気に入っている機能は?

DIN氏 やっぱりリアルタイムトラッキングですね。αで動画を撮る時にものすごく使うのですが、それと同じ感覚で写真が撮れるのは、めちゃくちゃ便利です。

DIN氏は普段からソニーのデジタル一眼カメラ αで動画を撮影している

川原﨑氏 そう言っていただけると、うれしいです。商品企画の立場としては、αの技術をどんどんXperiaに入れていきたいという思いがありますが、リアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキングといった機能をスマホに搭載するには、技術的に高いハードルがありました。画像データを処理するアルゴリズムや処理速度などはチップセットに依存する部分が大きいので、デバイスの仕様が追いついたタイミングでないと搭載できません。タイミングが合った段階で、最速で搭載できるように努めています。

──川原﨑さん自身がDINさんのファンとのことですが、今回のイベントは川原﨑さんからのオファーで実現したのでしょうか?

川原﨑氏 いえいえ、プロモーションはマーケティングが担当しているので、僕がオファーしたわけではありません。ですが僕自身、DINさんをSNSでフォローしていて、動画もすごく観ていたので「DINさんとトークライブをやるよ」って聞いて、「マジですか?」って驚きました。それから、DINさんの作品を全部観直して、今日のイベントに臨みました(笑)。

川原﨑氏はDIN氏のファンでもあり、トークイベントはもちろん、インタビューも盛り上がった

──トークの中で、Xperiaの動画撮影アプリ「Cinematography Pro」の「Look」にDINさんのLookを入れたいといった話が出ましたが、実現可能なのでしょうか?

川原﨑氏 流れで出てきた話でがありますが、実現できないことでもないかな。たとえば、プロフェッショナルのカメラでは、プロのクリエイターが作ったLUT(Lookup Table)を「カスタムLUT」と呼び、それをダウンロードできる仕組みがあります。今後、XperiaをカスタムLUTに対応させて、DINさんのLUTを購入して入れられるようにするなど、自由度を高めていきたいという野望はあります。

──今回は国内での撮影でしたが、コロナが終息したら、撮影に行きたい場所はありますか?

DIN氏 モンゴルに行きたいですね。広い大地に草原があり、砂漠もあり、ゲルなど伝統的なものをある。馬に乗るなど、アクティビティーも結構充実しています。コロナが広まる以前に、クリエイター界隈でこれから人気を集めそうなホットな国としても注目されていました。

──最近は、海外のファンが増えているようですね。

DIN氏 僕のYouTubeへのアクセスは、以前は日本が30%くらいで、そのほかが海外からだったのですが、先日久しぶりに確認すると、インドからが最多になっていました。最近公開した「Cinematic Japan」という動画が伸びているのですが、理由はよくわかりませんがインドで受けているようです。「日本に行きたい」というコメントもたくさんありました。

──Xperiaのカメラについて、さらなる進化を期待することはありますか?

DIN氏 写真については、ほぼほぼ満足というか、言うことがないくらいたくさんの機能がありますよね。僕は動画を撮る人なので、動画に関してはログで撮りたい、4K120fpsのハイフレームレートで撮りたいといった期待はあります。αと同じように撮れたら最強ですよね。

──Xperia 1 IIIでは、一般的な「カメラ」アプリがなくなり、「Photography Pro」に統合されました。反響はいかがですか?

川原﨑氏 発売されて間もないので、まだ定量的なフィードバックは受けていませんが、僕個人の所感としては、1つに統合したことによって、一般的なユーザーにも「Photography Pro」が使いやすくなったと、ポジティブな意見が多いように感じています。アプリを統合したこだわりについてお話させていただくと、実は従来モデルでは、通常の「カメラ」アプリの性能が「Photography Pro」よりも若干劣っていました。たとえば、20fpsの高速連写は「Photography Pro」だけが対応していました。また、オートフォーカスのトラッキング精度も、通常の「カメラ」アプリは若干低めでした。今回の統合により、カメラの知識がない人が使う「ベーシック」モードでも、20fpsの高速連写や優れた追従性能が使えるようになっています。

──スマホカメラのズーム倍率はピンチイン・アウト、スライダーやダイヤルを回すようにして調節するのが一般的です。「Photography Pro」ではタップして焦点距離を切り替える仕組みなっています。そこもXperiaのこだわりでしょうか?

川原﨑氏 カメラが好きな人、写真にこだわる人は、デジタルズームをあまり使いたがりません。レンズを交換する感覚で、光学の焦点距離だけを使えるように、あえてレンズ交換式カメラと同じようなUIを採用しました。カメラに詳しくない人でも「ベーシック」から撮り始めて、「Photography Pro」のいろいろなモードへのレベルアップして、さらにαにも興味を持っていただけるといいなぁと思っています。

──ありがとうございました。イベント第2弾も期待しています!

  Xperia 1 III
メーカー ソニー
ディスプレー 6.5型有機EL(21:9)
画面解像度 1644×3840ドット
サイズ 約71×165×8.2mm
重量 約188g
CPU Snapdragon 888
メモリー 12GB
ストレージ 256GB
OS Android 11
5G対応周波数 サブ6、ミリ波
カメラ アウト:約1220万画素(標準)
+約1220万画素(超広角)
+約1220万画素(望遠)
+3D iToFセンサー
/イン:約800万画素
バッテリー容量 4500mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 ○/○(IPX5,8/IP6X)
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
カラバリ フロストブラック、フロストグレー(ソフトバンク版ナシ)、フロストパープル
 

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