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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第285回

2万円強のスマホ「arrows Be4 Plus F-41B」は便利機能盛りだくさんでお値段以上だった!

2021年06月09日 11時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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撮影と同時に補正される
「Photoshop Expressモード」が頼もしい

 アウトカメラは約1310万画素。「人物」「夜景」「逆光」に自動認識に対応し、デジタルズームは最大8倍。背景をぼかす「ポートレートモード」も備えています。複数のレンズを搭載する機種が多い中、必要最低限のシンプルな仕様と言っていいでしょう。

 しかし、arrowsの上位モデルと同じように、撮影と同時に画像編集が行なわれる「Photoshop Expressモード」が搭載されています。Photoshop Expressとは、世界的に知られている画像編集ソフトで、スマホ向けのアプリは誰でもダウンロードして使うことができます。arrowsの優位性は、このPhotoshop Expressがカメラアプリに連携し、「Photoshop Express」アプリを起動することなく、オリジナルの画像に加えて、見栄えよく補正された画像も記録できることです。

オリジナルの画像

Photoshop Expressで、鮮やかな色に補正された画像

オリジナルの画像。逆光のため、樹木が暗く写った

Photoshop Expressモードで撮ると、木々の緑が補正された画像も記録される

料理を撮ったオリジナル画像

Photoshop Expressで補正された画像。若干鮮やかになった

 実際に撮ってみると、効果はテキメン。常にPhotoshop Expressモードで撮影してもよさそうです。ただし、撮影後の補正に数秒の時間を要するので、連続して撮影したい場合は通常モードで撮影し、撮影後にPhotoshopexpressモードで編集したほうが良いでしょう。また、背景をぼかすポートレートモードとは併用できませんが、撮影後にボカシ効果を入れることができます。

撮影後に、プリインストールされている「Photoshop Express」アプリで編集することも可能

 インカメラは約800万画素。インカメラでもポートレートモードやPhotoshop Expressモードを利用できます。さらに、レンズがある位置にアニメーションが表示され、カメラ目線で自撮りしやすい機能も備えています。

インカメラでも背景ぼかしが可能。撮影時は、このようにレンズがある右上に、目の引くためのアニメーションが表示される

【まとめ】低価格スマホと侮るなかれ!
実は多くの人に適しているかも……

 約2万円で買えるスマホですから、ハードウェアの基本スペックは控えめです。CPUはSnapdragon 460(最大1.8GHz/オクタコア)で、メモリーは4GB、ストレージは64GB。スマホの基本アプリを使う上では十分な仕様とも言えます。

「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果。一世代前のミドルレンジと同等のパフォーマンスを期待していいだろう

 バッテリーは3600mAhで、昨今のスマホでは少なめですが、4Gモデルでディスプレーも小さいので、そもそも消費電力が少なめです。フル充電から余裕で1日以上使い続けられます。

 おサイフケータイも使えて、端末内蔵のFMチューナーとインターネット経由のどちらでも聞けるラジオ機能
「ラジスマ」も搭載しています。

おサイフケータイ対応なので、SuicaやiDなどを使いたい人にも安心

プリインストールされている「radiko」はFM放送も受信できるので、オフラインでも聴取可能

 低価格とシンプルさが魅力のスマホと思いきや、実は注目すべき機能が多く、幅広いユーザーのニーズに応えてくれそうです。はじめてスマホを使う人はもちろん、スマホを使い始めてから2~3年経って「もっといろんなことに使ってみたい」と思っている人にもちょうどよさそうです。

「arrows Be4 Plus F-41B 」の主なスペック
ディスプレー 5.6型有機EL
画面解像度 1480×720ドット
サイズ 約71×148×9.4mm
重量 約160g
CPU Snapdragon 460
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSD(最大1TB) 
5G対応 ×
カメラ画素数 リア:約1310万画素
イン:約800万画素
バッテリー容量 3600mAh
防水/防塵 ○/○(IPX5,8/IP6X)
FeliCa/NFC ○/○
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
イヤホン
カラバリ レッド、ブラック、ホワイト

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