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新たな顧客体験を目標に、商品陳列や検索、商品ラインアップ最適化などへの量子計算適用の可能性を探る

ECサイトでの量子コンピュータ活用目指す、GMO-SCとblueqatが協業開始

2021年04月28日 06時50分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ECサイト構築支援事業を展開するGMOシステムコンサルティング(GMO-SC)、量子コンピュータと機械学習を中心に事業展開するテクノロジーベンチャーのblueqat(ブルーキャット)の2社は、2021年4月27日、ECサイトにおける量子コンピュータの活用に向けた協業開始を発表した。GMO-SCのECパッケージ「GMOクラウドEC パッケージEC」に、blueqatの量子コンピュータアプリケーション開発環境「blueqat Cloud」や研究開発成果を連携させていく。

 GMOシステムコンサルティングは、GMOインターネットグループでECサイトのコンサルティングから開発、構築、パッケージ提供などの事業を展開している。中規模向けECソリューションであるGMOクラウドEC パッケージEC(旧称:ECオリジン byGMO)は、多様な業務パターンに適応できる機能を提供するEC構築パッケージシステムで、パブリッククラウドへの展開によるスケーラビリティやフルカスタマイズ可能な柔軟性もあわせ持つ。

 blueqat(旧社名:MDR)は量子コンピュータ分野のテクノロジーベンチャーであり、量子コンピュータアプリケーション開発環境の「blueqat SDK」や、量子コンピュータアプリケーション開発環境のblueqat Cloudなどを提供している。

 今回2社では、ECサイトにおける新たな顧客体験の提供を目的として、さまざまな機能への量子コンピュータ適用を検討、検証していく。

 たとえば、GMOシステムコンサルティングが従来から量子コンピュータを用いて取り組んできた「組み合わせ最適化」をより深化させて、商品陳列やレコメンド、商品検索に「ついで買いを誘発するような適度なばらつきを発生させる」こと、そのほか「画像認識の活用による商品ラインアップの最適化」「自然言語処理の活用による検索結果・サジェストの最適化」など、既存のコンピュータではなしえなかったことの実現に取り組むとしている。

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