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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第681回

冷凍の「東京醤油らぁ麺」「カドヤ食堂中華そば」を実食

キンレイ「お水がいらない」冷凍ラーメンで東京と大阪の「醤油ラーメン」を食べ比べ

2021年04月02日 11時30分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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ラーメンが食べたいっ・・・!

 ごきげんよう。アスキーのナベコです。

 外出にはちょっと気を遣ってしまう今のご時勢ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 私はというと生活には潤いが欲しいと、毎晩のようにお酒をのんべんだらりと飲んでしまいます。あ~~、〆のラーメンがほしい!

 ラーメンというと、加熱するだけで簡単に本格的な味を楽しめる冷凍ラーメンがメキメキと伸びています。キンレイが展開する冷凍ラーメン、鍋焼きうどんを主とした「お水がいらない」シリーズは、昨年の売上実績として前年比120%を記録。シリーズ累計の販売食数は1億3000万食を突破しました。

「お水がいらない」シリーズ、伸びているそうです。

 家での昼食やサッと済ませたい夜食に冷凍のラーメンはたしかに便利。袋麺、カップ麺、チルドなどいろいろありますが、保存できてかつ、冷凍食品だから麺や具材の質感もレベルが高く、家でもおいしいラーメンを食べたいというニーズに応えてくれます。

 そんな「お水がいらない」シリーズから注目のラーメン2種がこの春登場しました。「お水がいらない 東京醤油らぁ麺」「お水がいらない カドヤ食堂中華そば」。いずれも参考価格は300円(税別)。

東京で話題の「鶏清湯(ちんたん)醤油」と「大阪の名店」の味を冷凍ラーメンで楽しめる

「お水がいらない 東京醤油らぁ麺」参考価格300円(税別)

 東京醤油らぁ麺は、近年東京で人気店が増えているジャンル“鶏清湯(ちんたん)醤油ラーメン”に挑戦した商品。

「お水がいらない カドヤ食堂中華そば」参考価格300円(税別)

 もう一方は大阪の人気ラーメン店「カドヤ食堂」が監修した商品です。カドヤ食堂は「ミシュランガイド ビブグルマン 2016」で掲載されるなど評価が高く、全国的にも名が知られています。

 いずれも醤油味。実は「醤油」といっても東西で傾向が異なります。今回、特別に2商品に使用している醤油を味見ができました。

東京醤油らぁ麺とカドヤ食堂中華そばに使用している醤油を味見することができました。

左から、東京醤油らぁ麺に使用している、再仕込み醤油、生醤油。右はカドヤ食堂中華そばに使用している醤油。

 東京醤油らぁ麺では、生醤油と再仕込み醤油を使用。生醤油はキリッとした尖った塩味が真っ先に飛び込んできます。再仕込み醤油は生醤油よりもまろやかですが、いずれも塩味が強い、東京の醤油だなという感じでした。

 カドヤ食堂中華そばに使用している醤油は旨みが濃く、比較するとマイルドな口あたり。

 同じ醤油ラーメンといっても、ベースとなる醤油から異なる方向性です。これは食べ比べがいがあるというもの。

東西の醤油ラーメンはどう違うの? 食べて比べてみた

 さっそく調理。といっても調理というほど難しくないのですよね。鍋に入れて火をかけるだけ。

 キンレイの「お水がいらない」シリーズはスープ、麺、具材と3層構造になっていて、スープ側を下に鍋に入れて火をかけることによって、スープ、麺、具と徐々に解凍されていきます。麺や具材の食感を保ったままアツアツに。

写真は「東京醤油らぁ麺」。2種のチャーシューが入っています。

 最初は弱火で、スープが溶けてきたころから中火にして加熱。全体が解凍されてグツグツしたら出来上がり。所要時間は7分程度。

お水がいらない「東京醤油らぁ麺」

 できあがりました。まずは「東京醤油らぁ麺」から。

 “鶏清湯”醤油ですので、見た目こそよくある醤油ラーメンのようですが、鶏ガラスープの芳醇な香りが醤油の香ばしい香りと絡んでいます。

 スープは鶏ガラスープの滋味と、醤油のきりっとした味わいが混ざり、シンプルながらも印象を残す仕上がり。

 鶏清湯醤油って、トンコツとかのようにガツンとしたインパクトはなく素朴さもあるけど、じっくり染みてくる上品さがありますね。

 麺は近年のトレンドの全粒粉を配合の麺です。太くてシコシコ。小麦の風味も感じられます。

 チャーシューは写真では1枚になってしまいましたが、鶏・豚の2種で2枚あります(ちゃんと撮れず、ごめんなさい)。異なるチャーシューが楽しめるのが醍醐味。特に鶏チャーシューは冷凍ラーメンではあまりないので貴重です。

 商品を監修したのは、日本中のラーメンを知る専門家・大崎裕史さんが率いる「ラーメンデータバンク」。大崎さんならではの知見を活かして、トレンド感ある醤油ラーメンに仕立てていると感じました。

気になるカロリーは430kcal

お水がいらない「カドヤ食堂中華そば」

 カドヤ食堂中華そばは、海苔が個包装で別になっています。食べる直前にのせて仕上げます。

 こちらも澄んだ醤油スープ。海苔の磯の香りと、醤油の香ばしさが食欲を刺激します。これこれ!

 角がない醤油のピュアで優しい味わい。これ、嫌いな人いないんじゃないかな。王道の醤油ラーメンの懐かしみある味。

 麺は100%北海道小麦でもちもち。

 印象としては直球な醤油ラーメンで“ふつう”においしいのですが、くどさがなくあと味の余韻もきれいで、“ふつう以上”に丁寧かもと気が付かされます。

 それにはやはりこだわりがあって、今回の商品ではカドヤ食堂の橘店主のアドバイスのもと、かんすいは内モンゴルのものを使用、昆布だしは水でだして抽出、ムロアジ節は魚臭が少ないものを産地指定するなど、原料、調理工程で様々な工夫を施してたそうです。雑味をとってキレイな味の醤油ラーメンにするためとか。

 意表を突かれる味ではないけれど、毎日でも食べたくなる醤油ラーメン。さすがのミシュラン店監修商品だと感じました。

気になるカロリーは364kcal

冷凍食品でレベルの高い醤油ラーメン

 キンレイの2種の醤油ラーメンを食べてみました。どちらも安心感ある醤油ラーメンでありつつ、こだわりのでき。「東京醤油らぁ麺」は鶏清湯を楽しめるちょっと個性的なアプローチ。「カドヤ食堂中華そば」はシンプルながら丁寧な醤油ラーメンの味わい深さを堪能できます。家での食事が増えた今、ストックしておくのによさそうです。

 ギョウザやごはんと一緒に食べてもいいでしょう。おうちギョウビーに締めラーメンができる! やったね!

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