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Windows情報局ななふぉ出張所 第213回

ドコモとNTTが鍵を握る:

携帯料金値下げ「格安無制限」は実現するか

2020年10月13日 09時00分更新

文● 山口健太 編集● ASCII

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■ニューノーマル「格安で無制限」は実現するか

 携帯値下げの鍵を握るのがドコモです。次の一手として、ソフトバンクのワイモバイル、KDDIのUQモバイルに相当する「サブブランド」の導入が期待されます。若者やシニアなどに向けた新ブランドで格安料金を打ち出し、上位ブランドは5G対応などで差別化することが考えられます。

ソフトバンクはマルチブランドで先行し、若者やシニアの需要に応えている

 しかし12月に社長に就任するドコモの井伊基之副社長は、サブブランドについて「何も考えていない」と前置きしつつ、他社の後追い導入することを否定気味に語っています。

 リモートワークや在宅学習が増える中、自宅に固定回線がない人との間で格差が広がるとの危惧があります。こうしたニューノーマル時代に向けた料金プランとして、「格安で無制限」を打ち出せばサプライズになるでしょう。

 これまではドコモの収益に大きなマイナスとなるため、まず不可能なアイデアでした。しかしNTTがドコモを完全子会社化すれば、その歴史的経緯から激しい賛否両論はあるものの、可能性は出てきます。

 また、他キャリアはサブブランドとの兼ね合いがあるため、すぐに対抗策を打ち出すことは難しそうです。「ドコモにサブブランドがないこと」を逆手に取った料金プランが実現するかどうか、注目です。

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