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Iris Plus グラフィックス64基の威力を体感しました~

新 XPS 13 2in1 (2019) 実機レビュー = IceLakeの最高速はGeForceを超えたっ!!

2019年11月05日 10時00分更新

文● 写真:みやのプロ(@E_Minazou

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 デルの「New XPS 13 2in1」は5月のCOMPUTEX台北でお披露目された新機種で日本でも8月2日に発表となった.

 業界がとっても注目しているのは、搭載しているCPUである.インテルがついに出荷を開始した10nmプロセスの最新世代「Ice Lake」である.

 単に製造プロセスが微細になったというのではなく、内蔵グラフィック能力が最強化されているという.

 同じく第10世代のモバイルCPU「Comet Lake」もすでに多くの最新モデルで採用されているが、14nmプロセスでグラフィックスも従来と同様ということで、ことさらIce Lakeこそ最上位のモバイルCPUと考えられるのだ.

XPS13の派生モデルから
独立した最上位モバイルノートに

天板はおなじみアルミ削り出しでとてもたのもしいですね~

 2017年に登場した前モデルの「XPS 13 2in1」は、デルのモバイルノートのフラッグシップモデル「XPS 13」のバリエーションとして、液晶が360度回転するようにした2in1モデルで、CPUはUより省エネのYプロセッサーを搭載し、ファンレス設計で、液晶も兄と同じ16対9比率であった.

 今回の「NEW」つまり2019年モデルの2in1は完全に新設計となり、「話題」のIce Lakeを搭載し、当然、デュアルファンも内蔵して強力に冷却を行うデザインとなった.

 液晶は13.4インチへ0.1インチ大きくなり、なおかつ、縦横比は16対9から16対10へと「より正方形」なデザインとなっている.解像度はWUXGAの1920×1200ドットとUHD+の4Kつまり3820×12400ドットの2種類が用意されている.

 両ディスプレイともにDisplayHDR規格の「HDR400」をクリアしており、最大輝度は500nitと非常に明るく、なおかつ、コントラスト比は1500対1と高い.色域はDCI-P3を90%カバーしているほか、反射防止コーティングにより反射率は0.65%に抑えられている.

ディスプレイは明るくて鮮やかで、視野角も広いです.

 2in1なので、液晶は当然タッチ対応で、なおかつデジタイザを搭載して「Dell Premiumアクティブペン」を4096段階の感圧で利用できる(ただしオプション).

キーボードも新デザインで
XPS13より美しいレイアウトに!!

 本体サイズは304×199×13.7ミリで1.24キロある.XPS13は302×199×11.6ミリとちょっと薄いが、重量はほぼ同様の1.23キロだ.日本基準の13型モバイルと比べると、相変わらずかなり重めである.

厚みは最薄部が7ミリで、最厚でも13ミリで、手にした感触もとてもGOODです.

底面もスッキリなデザインで、手前側とヒンジ近くに直線のゴム足がついています.ヒンジ上のスリットは吸入口ですね.

 キーボードは横幅が実測で288ミリとホディぎりぎりまで広がって、なおかつXPS13/15とは異なり、日本語独自キーがも等幅の美しいレイアウトである.もちろん英語配列キーボードも選択可能なのは非常にありがたい.

XPSのキーボードがついにきれいになりました!!! @や[も幅寄せなしです.

 キーボードの右上に無印のキーがあるが、こちらが電源ボタンである.なぜ無印かというと、指紋センサーを内蔵しているためで、登録しておけば、起動からデスクトップ画面まで中断がなくなる.HUAWEIがMateBookでスマホから持ち込んだしくみだが、PCでももっと普及してほしいものである.

この右上の無印キーが電源で、指紋センサーを内蔵しており、Helloにて一気ログインが可能です.

 キーストロークは1.2ミリと浅めだが、クリック感は強めで、慣れればスピーディーな入力ができそうだ.

 タッチパッドは112×67ミリと広めで、ボタンレス型だがクリック感はいい.表面はマットな仕上げでスベリはあまりよくないが感触はとてもいい.

キーは磁石で浮いているので独特の感触で、タッチパッドは広くなり、気持ちよく使えます.

 インターフェースは本体の左右にタイプC端子が2つで、ともにThunderbolt3に電源供給も可能で、ACアダプターもこのどちらかに接続する.非常に便利である.あとはマイクロSDカードスロットとヘッドホン・マイクのコンボジャックのみとスッキリしている.

タイプC×2できっぱりと割り切ったインターフェースのおかげで左右はスッキリです.

ついにIceLakeの実力を実感
3DMarkはWhiskyLakeの2倍で
GeForce MX150も超えた!?

ツインファンとその間をヒートパイプが通っていて、防熱シートでボディの過熱を防いでいます.

 XPS 13 2in1で選択できるCPUは、i3-1005G1とi5-1035G1、そしてi7-1065G7である.Gに付属の数字が表すのが期待のグラフィックスで、G1はUHDグラフィックスで演算ユニットは32基、G7はIris Plusグラフィックスで64基となる.

 今回試用したのはi7-1065G7に16GBメモリ、512GBSSDのWUXGAモデルで、重量は実測で1212グラムだった.

 XPS 13 2in1には、バッテリーおよびパフォーマンスを管理するアプリとして、「Dell Power Manager」が入っている.サーマル管理の項目で、「超高パフォーマンス」を指定した場合の結果である.

Power Managerではバッテリー寿命の最適化や充電のスケジュールができますが、「サーマル管理」のところで「超高パフォーマンス」というステキな選択肢があります.デルさんは、おじさんたちのキモチをよく分かっています.

 まずはCINEBENCHでCPUの速度を計測した.i7-8550U(KabyLakeR)では680前後、i7-8565U(WhiskyLake)では710前後だったが、i7-1065G7では最高で869をマークした.8550Uより3割、8565Uより2割高速化していることになる.

 そして、Iris Plusグラフィックス64基の実力をみる注目の3DMarkでは、FireStrikeで2940を、TimeSpyでは987をマークした!!

 8550U/8565Uでは1100/1200と420/480前後だったので、FireStrikeでは2.6倍/2.4倍、TimeSpyでは2.3倍/2.0倍速くなっていることになる.こだけグラフィックス速度が上がるのは感動的だ.

 8565UにGeForce MX150を搭載したPCではFireStrikeが2600前後で、TimeSpyが970前後出るので、Iris PlusグラフィックスのG7はそれにほぼ近い性能である.

 GeForce GTX1050が載るとFireStrikeは5000を超え、TimeSpyは1800出るので、G7は、ちょうどその半分の性能ともいえるだろう.

ファンは小径で薄型ですが、静かで風量も豊かです.

ヒンジの部分に隠れた「排熱口」もきちんとデザインされているのがいいですね.

底板側にも低熱伝導素材(黒いシート)が使われていて、過熱を防止しています.

 そして、ゲーム系のベンチマークテストでも、8550U/8565Uの2~2.5倍の数値が出たので、Iris Plusグラフィックスの威力は従来Uプロセッサーの2倍はカタい線である.

 これだけ速いと駆動時間が気になるところ.バッテリーは50Whを搭載していて、輝度最大、最も高いパフォーマンスでBBenchが3時間25分動作した.XPS13の2018年モデルは2時間だったから、省エネ能力も向上している.

 充電のほうは、20V2.25Aで45W出力の小型のACアダプターながら、同条件で50%まで53分、70%まで77分、90%まで102分と、高速ではないが実用には困らない速度であった.

 SSDは東芝のKBG40ZPZ512Gを搭載しており、PCIe3.0×4接続で、CrystalDiskMarkのマルチシーケンシャルはリードが2248、ライトが1293で平均的な速度だった.

デルのフラッグシップは
XPS 13 2in1になりました

内側が白い「アークティックホワイト」も選べますが、こちらは英語キーボードのみだそうです.

 というわけで、すばらしい速度を叩き出すIceLakeを搭載し、液晶のクオリティもキーボードデザインもレベルアップしたXPS 13 2in1は、すでにXPS13を超えてフラッグシップモデルである.

 個人的には、純クラムシェルのXPS13もIceLakeを搭載して、キーボードの幅を広げていただけるとありがたいです.タッチもペン入力も使わないので・・・

 とにかく、モバイルノートでもグラフィック性能を必要とするみなさんは、ぜひIceLakeのG7搭載PCをオモトメになることを強力にオススメする.もちろんその上の性能が必要ならGeForceのGTX搭載モデルになるが、そうなるとモビリティが低下する.

 つまり、持ち歩くための「パワフル」な「液晶回転型2in1モバイルPC」を欲しているならば、今買うべきなのはXPS13 2in1ということになるのである.

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