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GPUはGeForce RTX 2070 SUPER、拡張性も抜群

快適ゲーム実況するなら、Ryzen 9搭載ゲーミングPC「ZEFT R9K01」が高コスパでいい

2019年08月20日 09時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT R9K01」

 最近はプレーしたゲームの動画をYouTubeなどの動画配信サイトにアップする人はめずらしくない。また、ゲームプレーを配信する、いわゆるゲーム実況をする人も増えてきている。そういった用途で重要になってくるのが、やはりCPUのコア数である。AMDのRyzen 9 3900Xは、12コア/24スレッドタイプのCPUで、競合製品に対してコストパフォーマンスに優れることからユーザーの注目度は高い。

 セブンアールのウェブ直販サイト「パソコンショップ SEVEN」で販売中のゲーミング向けデスクトップパソコン「ZEFT R9K01」(型番:SR-ar9-9073T/S7/GP)は、CPUにRyzen 9 3900Xを採用したハイエンドモデルである。では、このZEFT R9K01はいったいどのようなマシンなのだろうか。その特徴を紹介していこう。

 なお、残念ながらZEFT R9K01は現在販売していない(8月19日現在)。Ryzen 9 3900Xが入荷次第再販する予定だが、再販の予定は未定とのことだ。

Ryzen 9 3900X+RTX 2070 SUPERを搭載
ケースにはメッシュ構造が特徴的なCM694を採用

 ZEFT R9K01は、ケースにCoolerMaster製「MasterBox CM694」(以下、CM694)を採用したミドルタワー型のデスクトップパソコンで、外観は黒一色にまとめられている。このCM694は、フロントパネルから天板にかけてカーブ状のメッシュ構造を採用している点が大きな特徴で、これにより通気性の向上を実現するとともに、ホコリの進入を防ぐ、防塵フィルターとしても機能している。

フロントパネルは一面メッシュ構造を採用しており、かなり通気性がよさそうだ

 天板も一面がメッシュ構造となっているほか、その天板にはUSB 3.0が2基と、USB 3.1 Gen.2(Type-C)が1基、ヘッドセット用の入出力端子を備えている。当然のことながらこれらの端子へのアクセスは容易で、使い勝手は良好だ。

天板にType-AのUSB端子のほか、USB 3.1 Gen.2(Type-C)が1基用意されている点は特徴的だ

 ZEFT R9K01が採用するCM694は、サイドパネルがスチール製のモデルだ。そこで、サイドパネルを外して内部を確認してみると、かなり内部空間がゆったりと確保されているのがわかる。フロントパネルには120㎜角のケースファンを2基、リアパネルには同じく120mm角のファンを1基搭載しており、エアフローは前面から背面へと抜ける構造で、冷却面ではあまり心配はいらない。

サイドパネルを外したところ。かなり内部空間はゆったりと確保されている

 ZEFT R9K01の標準構成では、Ryzen 9 3900Xの冷却は、CPUのリテールパッケージに付属する「Wraith Prism RGBクーラー」を搭載。冷却性能と静音性の高いクーラーだが、さらに静音性にこだわるのであれば、別途コストを要するものの、BTOで簡易水冷クーラーに変更可能だ。

BTOで簡易水冷クーラーに変更可能

 マザーボードには、AMD X570チップセットを採用したASRock製「X570 Phantom Gaming 4」を採用。背面にUSB 3.2 Gen.2(Type-A)を2基、USB 3.2 Gen.1(Type-A)を6基備えるなど、USB端子はかなり充実している。ネットワーク機能は、1000BASE-T対応の有線LANのほか、ZEFT R9K01では、マザーボードのM.2ソケットにWiFiモジュールを装着しており、無線LAN機能にも対応している。

背面のマザーボード側のインターフェースにDisplayPortとHDMIが用意されているが、ZEFT R9K01では映像出力にグラフィックスカード側の端子を利用する

 また、フロントパネル側には、2段のドライブゲージを3基備えるほか、マザーボードトレイの背面にSSDブラケットが用意されており、最大でHDDを6台、SSDを8台搭載できる高い拡張性を備えている。なお、ZEFT R9K01の標準構成では、M.2タイプのSSDで容量500GBのCrucial製「P1 CT500P1SSD8JP」を搭載しているほか、2TBのHDDも装備しており、動画編集などをする場合でも、容量を気にすることはまずないだろう。

 一方、GPUには「GeForce RTX 2070 SUPER」を採用。ZEFT R9K01に搭載されていたカードは、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 SUPER Twin Fan」で、2基のファンでしっかりとGPUを冷却するタイプのもの。また、同カードを保持するVGAステイが装着されている点は、ZEFT R9K01において見逃せないポイントだ。

グラフィックスカードは、GPUにGeForce RTX 2070 SUPERを採用したZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 SUPER Twin Fan

VGAステイが装着されている

 さらに、メインメモリーは、Crucial製で16GBのDDR4-2666を2枚搭載し、計32GBを誇る。ゲームはもちろんだが、フォトレタッチや動画編集などのコンテンツ制作といった用途で、これだけのメモリ容量を備えている点はかなり魅力的だ。

 さて、これらのデバイスの屋台骨ともいえる電源ユニットには、80PLUS GOLD認証を取得した定格出力750WのSilverStone製「ET750-G」を搭載。電力効率の高い電源ユニットを採用しているため、発熱量の減少や静音性の向上に努めている。また、電源ユニットはCM694の底面側に搭載されているのだが、CM694の底面には電源ユニットの吸気用スリットが設けられており、さらに防塵フィルタが装着されている点はありがたい配慮といえる。

電源ユニットの冷却ファンの通気用に、底面には吸気孔が設けられ、防塵フィルタが装着されている

実売価格は23万円弱
12コアCPU搭載でこの価格は魅力的

コスパの高いハイエンドモデル

 ハイエンドモデルらしくかなり豪華な仕様とも言えるZEFT R9K01だが、気になる価格は税抜きで22万9800円。さすがに安価とはいえないまでも、これだけのスペックを考慮すると、かなりお買い得感は高い。とくにインテル製の12コアのCPUが13万円程度で販売されていることを踏まえると、同じ12コアのCPUを採用しながらも20万円台前半の価格で販売しているZEFT R9K01のコストパフォーマンスは、かなり高いといってよいだろう。

 では、実際にZEFT R9K01は、どの程度のポテンシャルを備えているのだろうか。別記事では、ZEFT R9K01でゲームが快適に動作するのかプレ-して確かめてみたい。

試用機の主なスペック
機種名 SR-ar9-9073T/S7/GP
CPU Ryzen 9 3900X(定格クロック3.8GHz,最大クロック4.6Hz、12コア/24スレッド、キャッシュ容量64MB)
グラフィックス GeForce RTX 2070 SUPER
メモリー 32GB PC4-21300(DDR4 SDRAM、16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 2TB HDD+500GB SSD
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
インターフェース(前面) USB 3.0端子×2、USB 3.1 Gen.2(Type-C)端子、ヘッドセット入出力
インターフェース(背面) USB 3.2 Gen.2(Type-A)端子×2、USB 3.1 Gen.1(Type-A)端子×6、HDMI、DisplayPort×3、スピーカー端子、1000BASE-T LAN、PS/2端子
拡張スロット PCI Express 4.0 x16、PCI Express 4.0 x4、PCI Express 4.0 x1×2
サイズ およそ幅220×奥行493×高さ506mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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