AQUOS R2のハイエンド性能に迫る
ビジネスから最新3Dゲームまで快適そのもの
「AQUOS R2 compact」は、現在発売されている他社の最新ハイエンドAndroidスマートフォンと同じく、最新CPUのSnapdragon 845と4GBメモリーを搭載している。その処理性能を各種ベンチマークテストでチェックしてみた。
ベンチマークテストは、総合性能ベンチマークの「Antutu Benchmark 7」と、主にCPUの性能を計測する「Geekbench 4」、主にGPUなどグラフィック性能を計測する「3DMark」で実施した。他社のSnapdragon 845搭載ハイエンドスマホの性能と比較すると平均的なスコアーだ。
コンパクトボディーながら、CPUとGPUの性能をしっかり引き出せていると言える。これだけの性能があれば、最新3Dグラフィックを採用するゲームアプリを含め、ほぼすべてのアプリを快適に動かせると言っていいだろう。
ミドルクラスのCPU Snapdragon 630を搭載し、動画視聴やアプリも比較的ストレスなく動作するSIMフリー専用機として好評な「AQUOS sense plus SH-M07」とも比較したが、価格帯が違うだけあって、「AQUOS R2 compact」はCPU性能で2倍以上、GPUなどグラフィック性能では5倍以上の性能を叩き出している。
この高性能の恩恵を大きく受けられるのが、3Dグラフィック表示のゲームアプリだ。バトルロイヤルシューティングゲームの「PUBG Mobile」の場合、HDR対応の高画質かつ滑らかな表示で快適にゲームを楽しめた。
音楽ゲームの「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」は、本体がコンパクトなぶん両手親指での操作が楽で遊びやすい。「AQUOS R2 compact」のWノッチ部分を含めた全画面表示にも対応しているので、コンパクトモデルながらも大画面で高画質な3Dグラフィックのアニメーションを楽しめる。
本体の放熱性能もコンパクトモデルながら良好だ。本体全体にまんべんなく熱を拡散することで、特定の部分が極端に熱くならない。これにより、ゲームのプレイ中などもスマホが熱くなって持ちにくくなるということがなく、長時間遊びやすくなっている。
急速充電の性能にもこだわっており、バッテリーの温度や電圧を細かく制御することで急速充電とバッテリーの寿命を長持ちさせる「インテリジェントチャージ」を搭載。一般的なスマホの急速充電は、充電中に本体がかなり熱くなりがちだ。だが、「AQUOS R2 compact」は充電中も発熱が少なく、スマホを充電しながらの操作も快適だった。
実際にUSB PD対応ACアダプター(※)で充電したところ、残量0%の状態から1時間で82%まで充電でき、2時間でフル充電できた。その間の本体温度は30度前後で、室温よりやや暖かく体温より冷たいレベル。本体の発熱はほぼ感じられなかった。
※ベルキン製USB-C 45Wホーム チャージャーで充電。「AQUOS R2 compact」は起動後、スリープ状態のまま充電を続けた
カメラはAIオート対応
被写体を最適な設定で撮れる
メインカメラは2260万画素で、光学式と電子式両方の手ぶれ補正を搭載。広角22mm相当(35mmフィルム換算での焦点距離)で、幅広い風景を撮影できるほか、やや狭い室内でも集合写真を撮りやすい。インカメラは広角800万画素で、美顔補正や背景ぼかしにも対応している。
また、被写体を自動的に判別するAIオートを搭載しており、料理や人物のほか、猫や花、夕景などを認識して、自動的に最適な設定で撮影してくれる。感度も良好で、薄暗い室内はもちろん、夜景も撮影できる。