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EOS RとRF35mm F1.8で美しき古都・京都を巡る

2019年02月02日 12時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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冬の京都をキヤノン「EOS R」と
35mm単焦点レンズで堪能する

 日本を代表する観光地の1つである京都は、3月18日まで「京都デスティネーションキャンペーン『京の冬の旅』」と題し、15寺が通常非公開の文化財を特別公開している。

 「京の冬の旅」のテーマは「京都にみる日本の絵画 〜近世から現代〜」。仏像だけではなく屏風や巻物といった、痛みやすく保管が難しいため、普段は公開されない寺宝が数多く一般公開される。公開される文化財の中には、重要文化財や国宝も多く、もちろん撮影禁止の場合もあるが、せっかく行くなら写真に納めたいもの。手軽にスマホで撮るのもいいけれど、ここは高画質で残したい。

 それにピッタリのカメラが「フルサイズミラーレス」と歪みの少ない35mm単焦点の組み合わせだ。今回は、EOS RとRF35mmF1.8マクロを片手に京の冬の旅を楽しみたいと思う。

 さて京の冬の旅に、なぜフルサイズミラーレスと35mm単焦点なのか。それは寺院の中は、大抵暗いにも関わらず「フラッシュと三脚の使用が禁止」だからだ。そこで必要になるのは、高感度でもローノイズのカメラ、具体的にはフルサイズ以上のセンサーをもつカメラが望ましい。さらに三脚が使えない以上、どうしても手持ちになる。

 となると、手ブレを防ぐべく可能な限りシャッタースピードを稼ぐには、明るいレンズで絞りを開き気味にしたい。明るさの面、そして湾曲歪みの少なさから、ズームレンズより単焦点レンズの方が有利なのは言うまでもない。

 さらに京都は結構歩く。清水寺などは山の上にあるため、駐車場から結構な坂道を登ることになる。当然荷物は少ない方が望ましく、カメラも軽量なミラーレスが好適だ。

 軽量かつ高画質、使い勝手の良さからEOS Rと35mm単焦点の組み合わせはベストマッチなのだ。しかもこの35mmレンズ、RFマウントとしては唯一の10万円を切る7万5000円というプライス。初めてのRFレンズにピッタリなのである。

 では、レンズを仔細に見よう。取り付けた状態は本当にコンパクト。重さも本体580g+レンズ305gと1kgを切る。鏡胴にはAF/MF切り替えスイッチのほか、5段分の手ブレ補正のオンオフ切り替えを有する。最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影と相まって、京都でいただいたご飯なども手持ちマクロ撮影で綺麗に撮ることができるだろう。

 絞り枚数は9枚で円形絞りに対応。美しいボケ味が楽しめる。レンズを駆動するモーターはキヤノン自慢のUSMではなくSTM。AF可動は俊敏というわけにはいかず、ちょっとした遅さは感じるものの、高速移動する動態を撮らない限り、大きな問題はなかった。

 なおレンズフードは別売りとなっている。RF35mmF1.8マクロを購入する際は忘れずに注文することをオススメする。

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