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Ryzen GやAthlon向け高コスパマザーボード選びのポイントは? ASUS製品でチェック

2018年12月14日 11時00分更新

文● ジサトラショータ

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 それほど高い性能は必要なく、10万円以下の手頃な価格でデスクトップPCが組みたいという場合に有力な選択肢となるのが、AMDのiGPU搭載Ryzen「Ryzen G」シリーズ、およびSocket AM4版のローエンドAPUである「Athlon 200GE」だ。通常のRyzenシリーズと違い、必ずしもグラフィックボードと組み合わせて使用する必要がないため、用途さえハッキリしているならコスト面での恩恵は高いと言えるだろう。

 この記事では、そんなRyzen GやAthlonと組み合わせるのにオススメのASUSマザーボード「TUF-B450M-PLUS」「PRIME B450M-A」「PRIME A320M-K」を紹介する。

耐久性に特化、デザインにこだわるのも良しな「TUF-B450M-PLUS」

「TUF-B450M-PLUS」

 「TUF-B450M-PLUS」のチップセットはAMD B450で、ソケットはSocket AM4を採用。フォームファクターはMicroATX(約幅244×高さ244mm)で、比較的PCケースを選ばずに利用可能だ。コスパ的にはRyzen Gを搭載するのもオススメだが、もちろんGPUなしの第1世代Ryzen、第2世代Ryzenシリーズも問題なく使用できる。実売価格は1万2000円前後と、マザーボードとしては比較的安価に入手できるのも嬉しい。

デザイン性も売りのひとつ。いくつかのメーカーからリリースされている「TUF GAMING ALLIANCE」認証パーツはデザインが統一されているため、組み合わせて使うだけでブラック×イエローのオシャレPCが完成するのは大きなポイント

金属補強したセーフスロットを備えており、グラボを装着する際の強度を担保している

 TUFシリーズのマザーボードは、独自基準を満たした部材「TUFコンポーネント」の採用などにより、耐久性を向上させているのが特徴だ。システムの安定性を向上させるチョークコイル、20%の温度耐性向上と5倍の長寿命をうたうTUFコンデンサー、電力効率を向上させ発熱を低減したTUF MOSFETなど、多くの部材が高耐久品となっている。

今回選んだマザーで唯一、Type-CコネクターのUSB3.1ポートを備えている

 メモリーは最大64GB(DDR4-3200×4)で、ストレージはSATA 3.0(6Gbps)ポート×6のほか、PCIeスロット付近にM.2スロットを1基備えており(SATA、PCIE 3.0x4モードに対応)、M.2 SSDにもしっかり対応。拡張スロットはPCIe x16スロット×2、PCIe x1スロット×1で、マルチグラフィックスはAMD CrossFireXのみに対応している。映像出力はHDMI×1、DVI-D×1とシンプル。インターフェースは、PS/2×1、ギガビットLAN×1、USB 3.1(Gen2)×1、USB 3.1(Gen1)×3(うち1つはType-Cコネクター採用)、USB 2.0×2、オーディオジャック×3。

TUFよりシンプルに組むなら「PRIME B450M-A」

「PRIME B450M-A」

 「PRIME B450M-A」はASUSのエントリー向けB450マザーボード。Socket AM4採用で、第2世代~第1世代Ryzen、およびRyzen Gに対応する。実売価格は1万1000円前後と、「TUF-B450M-PLUS」よりも1000円ほど安いのが大きな魅力だ。

安価かつコンパクト。拡張性はそれほどでもないが、それでもM.2スロットは備えている

映像出力用の端子は今回紹介する他のマザーより多い

 対応メモリーは最大64GB(DDR4-3200×4)で、ストレージはSATA 3.0(6Gbps)ポート×6とSATA/PCIE 3.0x4対応のM.2スロットなど、基本的なポイントは「TUF-B450M-PLUS」と大きく変わらない。ただし、映像出力はHDMI×1、D-Sub×1、DVI-D×1にくわえてD-Subを備えており、インターフェースはPS/2×1、ギガビットLAN×1、USB 3.1(Gen2)×2、USB 3.1(Gen1)×4、オーディオジャック×3と構成が変わっている。こうした構成の違いで大きな影響を受けるユーザーは少ないと思うが、USB 3.1 Type-Cコネクターを利用したいなら「TUF-B450M-PLUS」を購入すべきだろう。

メモリースロット2つ、超シンプル構成でAthlonとマッチする「PRIME A320M-K」

「PRIME A320M-K」

 特にAthlon 200GEと組み合わせるのにオススメなのが、Socket AM4を採用したA320マザーボード「PRIME A320M-K」。低価格向けに機能を絞ったA320チップセットを搭載し、オーバークロックやマルチGPUには非対応だが、そのぶん実売価格は7000円前後と、破格の安さが特徴だ。チップセットの世代的には1世代古く、Ryzenシリーズのほか、第7世代AMD AシリーズおよびAthlonプロセッサーも使用できる。

コンパクトかつ破格の安さが特徴

メモリースロットが2つしかないため、3本以上のDDR4メモリーを使用したい場合は他のマザーを選ぼう

 ここまで紹介してきたマザーボード2製品と大きく異なる点として、メモリースロットが2つしかないため、最大容量は16GB×2の32GB(DDR4-3200)となる。もともとAthlonなどのエントリー向けCPUの搭載を想定しており、その場合だと64GBのメモリー容量が必要となる局面は少ないと思うが、4枚セットのメモリーを避けるなど、購入の際は気を付けたいところ。

インターフェース類。マウス・キーボード用のPS/2ポートが目立つ

 拡張スロットはPCIe x16スロット×2、PCIe x1スロット×1で、先に述べた通りマルチGPUには対応しない。そもそもAthlonを使用する場合、PCIe 3.0のレーン数が(チップセット割り当てぶんなどすべて含めて)10と少ないため、これらを積極的に活用するのがあまり現実的ではないことは考えに入れておくべきだろう。映像出力はHDMI×1、D-Sub×1で、インターフェースはPS/2×2(キーボード/マウス用)、ギガビットLAN×1、USB 3.1(Gen1)×4、USB 2.0×2。

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