狭額ベゼルを採用したIPSパネルディスプレーで、キーボードは良好な打鍵感
売れ筋15.6型ノートPCが10万円以下、使いやすさもトレンドもおさえた1台 (2/2)
2018年12月02日 10時00分更新
トレンドの狭額ベゼルを採用したIPSパネルディスプレー
LIFEBOOK WA2/C2を開いてみるとわかるのは、ディスプレー側の薄さだ。ディスプレー側が薄くなっていることのメリットは、机が揺れたり、軽くぶつかったりしたときにディスプレーが揺れず、安定して作業を続けられる点にある。
最近ではあまり見かけなくなったが、ディスプレー側が異常に分厚く、ちょっと机を揺らしただけでディスプレー側が大きく揺れるノートパソコンが数年前まではよくみられた。
ベゼルの狭さにも注目したい。特に狭い左右は実測でおよそ7.7~7.8mmほどで、かなり狭い印象を受ける。狭額ベゼルはノートパソコンやスマートフォンでのここ2年ほどのデザイントレンドともいえるが、LIFEBOOK WA2/C2はその傾向をしっかりと取り入れて、ディスプレーを開いたときに垢抜けて見えるように配慮している。
よく狭額ベゼルのメリットとして「没入感が高まる」などと言われるが、単純に見た目の部分でも満足できる仕様だ。また、左右のベゼルが細い影響で、筐体の幅がおよそ361mmと、このサイズにしては大きすぎない点にもメリットだ。
キーボードは良好な打鍵感、トラックパッド位置に特徴あり
キーボードの話に移ろう。LIFEBOOK WA2/C2のキーストロークは、サイズを活かした深めの設定で、実測値ではおよそ2.4mmほど沈み込んだ。薄型のノートパソコンが増えている中、本機の厚みは27.1mmと厚め。
モバイル向けなら弱点になるが、据え置きを前提とするLIFEBOOK WA2/C2では、厚みを活かして深いストロークを実現しているので、むしろメリットだ。15.6型ならではのテンキーも搭載しており、打鍵感も良好。レイアウトは標準的だが、上下左右キーのみ少し下にずらし、合わせてパームレストのラインを湾曲させているところに個性がある。また、左右と下キーが同列で、上キーのみが上にはみ出した仕様だ。
コントロールキーとの位置関係で、すぐ隣にある上下左右キーを押している人は、使い始めの頃は少々戸惑うかもしれないが、全体的に完成度の高いキーボードで、多くの人が不満なく使えるのではないか。
トラックパッドはクリックボタンとパッド部が独立した仕様。エンターキーの下部に位置するため、全体で見ると随分左に寄って見える。ホームポジションに手を置いて、手を持ち上げずに親指や人差し指、中指でトラックパッドを操作するスタイルなら、かなり使いやすい配置だ。
充実のインターフェース、Type-Cも搭載
インターフェースも充実している。HDMI出力×1、USB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×2、USB 2.0×1という構成で、たとえば、有線のマウスとプリンターを接続して、スマートフォンを充電しながら使っても、まだひとつUSB端子があまる。
とくにUSB 3.1(USB Type-C)仕様の搭載はうれしい。最近では、スマートフォン側もアダプター側もType-Cというケーブルが、スマートフォンに標準で同梱されている場合も多いため、身の回りのデバイスを頻繁に買い換えているような人は、とくに恩恵を受けられるだろう。
次回はベンチマークテストを実施し、本気の処理性能を計測した結果を紹介する。