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仕事に差がつく!阿久津良和「Office 365のスゴ技」 ― 第38回

有償版と機能差があるが組織でのお試し利用にもってこい

無償版Microsoft Teamsを試してみた

2018年07月19日 13時30分更新

文● 阿久津良和 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回は無償版Microsoft Teamsに注目する。

Microsoftアカウントで気軽に試せる無償版Teams

 Microsoftは2018年7月、突如Microsoft Teamsの無償版を発表した。Slackなど先行するチームコミュニケーションツールと同様にフリーミアム戦略を取り入れることで、シェア拡大を狙う心算があるのだろう。有償版との相違点を公式サイトから抜き出してみたが、ご覧のとおりセキュリティやサポート面は大幅に削られている。

 実際に無償版Teamsを試してみると、少々冗長な印象を受けた。登録するには組織名や組織規模、組織の電話番号を入力しないと先に進めず、他のチームコミュニケーションツールと異なり気軽に試すことはできない。あくまでもTeamsは企業内ツールを前提としているため致し方ない部分だろう。

1.Microsoft Teamsの各プラン2.公式サイトにアクセスし、「Microsoft Teams無料」の<無料でサインアップ>ボタンをクリックする能
3.ちなみにMSA(Microsoftアカウント)を入力して通常のサインアップを行うと、組織によるセットアップをうながされる4.最初にMSAを入力して、<アカウントの設定>ボタンをクリックする
5.続いて企業名や規模、電話番号などを入力して先に進む6.クラウド側でテナントの作成処理が始まり、数分後に<始めましょう>ボタンが押せるようになる

 続いていくつかの設定を経て利用可能になるが、有償版と異なり、あらかじめチームが生成される。また、Outlookの予定表と連携する「会議」が存在せず、タブには「Wiki」が見当たらないものの、アプリを追加すれば利用可能だった。

7.有償版と同じくクライアントのダウンロードをうながされる8.最初に自身のユーザー名変更や、写真のアップロードを必要に応じて行う
9.チームに参加させるユーザーの招待が可能だが、後から実行できるため今回はスキップする10.これでようやくTeamsが利用可能になる

 チーム全体の管理ページを独自に用意しているのも無償版が備える特徴の1つ。最初にテナントを作成したユーザーが管理者として、チームや参加ユーザーを管理する。これはOffice 365が「Microsoft Teams & Skype for Business管理センター」で全体管理を行うため、独自に用意したのだろう。

11.無償版Teamsは管理ページを独自に設けている
12.有償版の「ファイル」タブはクラウドストレージやSharePointとの連携が可能13.無償版の「ファイル」タブはクラウドストレージやSharePointと連携できない

 このように一部の相違点はあるものの、チームコミュニケーションツールの根幹であるメッセージコミュニケーションは無償版Teamsでも利用可能だ。ただし、Teamsのタブにアプリを追加して機能拡張を行う際、一部のAAD(Azure Active Directory)認証が必要なアプリはbot contextもしくはtab context APIで取得したテナントIDを用いたAAD認証が必要だという。詳しくはサンプルコードの参照をお薦めする。

 総じて見ると無償版Teamsは、チームコミュニケーションツールの利便性を理解する上で充分役立つだろう。部・課内の概念実証で使用し、利用する価値を見いだすために活用してみてはいかがだろうか。

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