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石川温のPCスマホニュース解説 第3回

北米教育市場におけるアップルとグーグルへの対抗策:

なぜ「Surface Go」は安くなければいけなかったのか

2018年07月17日 16時00分更新

文● 石川温

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■日本でも価格競争が起きる?

 アップルもマイクロソフトも、10型クラスのタブレットはかなり教育市場を意識した戦略に舵を切っている。

 一方で気になるのはグーグルの戦略だ。

 グーグルはChromebookで教育市場で成功を収めたが、最近タブレットでの動きが見られない。Androidタブレットを手がけるメーカーはいくつかあるが、撤退したところもあり、Androidとしてはタブレットをあきらめている印象がある。

 実際のところどうなのか。

 先日Google I/Oの取材で、グーグルでハードウェア関連を統括するRick Osterloh氏が「タブレットはどうするの?」と聞かれていたが、その際には「うちはChromebookで勝負していくよ」と答えていた。

 グーグルとしてはAndroidタブレットではなく、主軸は完全にChromebookと位置づけているようだ。

 ここ最近、Google HomeだけでなくGoogle Wi-Fiなどグーグルのハードウェア製品が相次いで日本に上陸し、家電量販店の売り場も広がりつつある。

 日本でもChromebookが本格的に展開されれば、米国のような「タブレットvs.Chromebook」の価格競争が起きることも、ひょっとするとありえそうだ。


筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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