フォルクスワーゲン グループ ジャパンは8日、同社のラインナップである「up!」「ポロ」「ゴルフ」の3車種にスポーツグレードの「GTI」を追加した。3台同時にGTIが追加されるのは13年ぶりだという。
発表会では同社の代表取締役社長ティル・シェア氏が登壇し「GTIは1976年に初代(ゴルフGTI)が出てから、私たちにとっても特別な意味を持つグレードです。日常とスポーツをバランスさせた、街乗りでも使えてサーキットでも楽しめるというコンセプトを40年以上維持してきました。そして技術革新で進化させてきたのがGTIなのです」と熱く語った。
今回発表された「up! GTI」「ポロ GTI」、そして特別仕様車の「ゴルフ GTI Dynamic」の発売日は、「up! GTI」と「ゴルフ GTI Dynamic」が8日から、「ポロ GTI」は7月3日からで、価格は以下。
- up! GTI
- 6速MTのみ 219万9000円(600台限定)
- ポロ GTI
- 6速DSG 344万8000円
- ゴルフ GTI Dynamic
- 6速DSG 445万9000円
6速MT 435万9000円
3モデルとも、GTIの名に恥じないチューンが施されており、簡単にスペックを紹介すると、up! GTIは直列3気筒999ccのターボエンジンで、最高出力116PS/5000~5500rpm、最大トルク20.4kgm/2000~3500rpm、車重は1000kg。
ポロ GTIは直列4気筒1984ccのターボエンジン、最高出力200PS/4400~6000rpm、最大トルクは32.6kgm/1500~4350rpm、車重は1290kg。
ゴルフ GTI Dynamicは直列4気筒1984ccのターボエンジン、最高出力230PS/4700~6200rpm、最大トルクは35.7kgm/1500~4600rpm、車重は1380kg(MTは1350kg)と、どれも軽量コンパクトでまさに正統派ホットハッチ。
ティル・シェア氏によると「小が大を食う気持ちよさを味わえる」という。大排気量大パワーもいいけど、適度なパワーと軽量化も“速さ”の方向性のひとつ。アウトバーン育ちのGTIはまさに羊の皮を被った狼と言えるだろう。
発表会のあとはゲストのピストン西沢氏と、安東弘樹アナウンサーや、俳優の中村獅童さんらが対談し、それぞれゴルフなどに関する愛着や思い入れと語った。