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柳谷智宣のkintoneマスターへの道第50回

多数の企業・団体と連携してkintoneを使いこなすテクニック

2018年05月31日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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サイボウズ社が提供しているウェブサービス「kintone」は、一言で言うなら「簡単に自社の業務に適したシステムを作成できるクラウドサービス」だ。業務アプリを直感的に作成できるほか、社内SNSとしての機能も備えスピーディーに情報共有ができるなど魅力が盛り沢山だ。
本連載では、そんなkintoneの導入から基本機能の紹介、そしてアプリの活用法など、ビジネスの現場で役立つ情報を取り上げていく。第50回では、「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」がサイボウズと一緒にkintoneの実証実験を行なっているというので、話を聞きに行ってみた。

協会理事にkintone導入の経緯を聞いてみた

 「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」がサイボウズと一緒にkintoneの実証実験を行なっているというので、話を聞きに行ってみた。フリーランスやパラレルワークをしている人なら誰でも入会できる協会で、1万円の年会費を払うと、賠償責任保険が無償で付いてくる。さらに、それ以外にも多数の福利厚生サービスが利用できるというものだ。

昨年立ち上がった一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

 筆者はフリーライターでもあるので、協会の存在は知っていたのだがプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は、フリーランス&パラレルワーカーのために賛助企業と協業したさまざまな優待であるベネフィットプランを提供している。その複数企業との連携の中心に、kintoneを使ったシステムを利用しているという。

 早速、協会理事を務める中山綾子氏にkintone導入の経緯を聞いてみた。

 「フリーランス協会は、法人会員の協力でベネフィットプランを提供し、個人会員をスケールさせて多様なフリーランスの声を集め発信していくというのを目標にしています。昨年、個人会員の募集を始めるにあたって、入会するフォームで入力してもらったデータから、会員管理がすべてできる効率的でセキュアなシステムにしなきゃいけないね、という課題がありました」(中山氏)

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事中山綾子氏

 そこで、知り合いから紹介してもらった開発会社であるラフノート株式会社代表取締役の西小倉宏信氏に相談を持ちかける。そこでkintoneがいいのではとすすめられたそう。ラフノートは2007年からウェブの受諾開発をしている会社で、2015年にkintoneに出会ってからは、kintoneを使った開発を増やしているという。

 「すごいスケジュールがタイトだったんです笑 相談があったのは5月頃だったんですが、7月にローンチしなければならないという。そこで、色々使って超短納期に間に合わせようとしました。kintoneに加えて、サーバーを立てるにはHerokuを使い、決済にはStripe、メール配信にはSendGridを利用しました。さらに、立ち上がったばかりで予算がなかったというのも課題でした」(西小倉氏)

ラフノート株式会社代表取締役の西小倉宏信氏

 会員管理と一口に言っても、複数のアプリが必要になる。システムのフローとしては、まずはユーザーがGoogleもしくはFacebookアカウントでログインしたら、名前などを取得して、kintoneに登録する。その後、誕生日やビジネスネームといった個人情報を登録してもらい、クレジットカード情報も入力してもらう。同時に、身分証明書もアップロードしてもらい、審査を行なう。審査が通ったら、クレジットカード決済をし、会員となる。その間、必要なタイミングで、ユーザーに自動返信メールが送信される。

 協力企業もたくさんあり、その一部はPRがてら割引サービスを同協会に提供している。その企業リストはもちろん、ウェブサイトに掲載する情報の管理から、企業と共有するユーザーの情報の管理までkintoneアプリで行なっている。

 「2017年1月に任意団体として立ち上がって、4月に社団法人化しました。そこから想いと構想だけで来たという形です。何しろ、予算と時間とマンパワーがないので、あまりコストをかけずに作業を自動化したかったんです」(中山氏)

 発注時はやりたいことはわかっていたが指示書のようなモノは作っていなかった。そこで、西小倉氏はいきなりkintoneを導入する。まずはアプリを作り、APIを用意して公開するという流れにしたそう。なんと、コアとなるアプリは本業の傍ら、1週間程度で作成したとのこと。

 「僕は経営者でエンジニアを抱えていて、無茶ぶりをする方です。いつも悪いなと思っていましたので、今回のすごい無茶ぶりには、かえって楽しく対応させていただきました」(西小倉氏)

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