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情家みえさんと麻倉怜士氏が音と音楽のこだわりを披露

ライブ感にこだわった収録の「ETRENNE」、ジャズでは異例の大ヒット中

2018年04月02日 17時00分更新

文● 天野透/ASCII

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 オーディオ評論家の潮晴男・麻倉怜士両氏による音楽レーベル「Ultra Art Record(以下UAレコード)」第1弾作品「ETRENNE(エトレーヌ)」の試聴イベントが、3月21日に開かれた。

 同作がハイレゾ配信開始されたことを記念しmoraが主催したイベントで、会場はon and on株式会社のショールーム「on and onシアタールーム」。当日は麻倉氏に加え、同作でボーカルを務めたジャズシンガーの情家(じょうけ)みえさんが登壇し、制作秘話などを語った。

当日のシステムはディナウディオジャパンが取り扱うカナダSIMAUDIOのDAC「Moon/Neo 380D」とプリメインアンプ「Moon/Evolution 700i」を、デンマークDYNAUDIOのアッパーライントールボーイ「Contour 30」で鳴らすというもの
プレーヤーとして使った韓国Cocktail Audioのオールインワンシステム「CA-X45」を紹介する麻倉怜士氏。CDドライブ/パワーアンプ付き、ネットワーク再生にも対応し、ディスプレーにジャケットが映るというスグレモノ

“きなりの高音質”に情家さんもビックリ

 “高音質と音楽性の両立”を掲げて立ち上げたというUAレコード、その第1作となるETRENNEのCDは、ジャズ系では大ヒットと言えるセールスを記録しているという。麻倉氏によるとCD版は各地のイベントですでにデモをしているものの、ハイレゾ版のイベント披露は初めてだと明かした。

 両者の違いについて麻倉氏は「決して“高域がキンキン伸びる”という感じではない、非常に臨場感のある自然な感じに出てくる」と説明。音作りにおいても「あるがままのきなりを出したかった」とし「キリキリと締め上げたり、強調したり、ドンシャリにしたり」とならないようにしたとしている。その甲斐あってか、同作の評価は良好な様子だ。麻倉氏は「各所で『ボーカルが素晴らしい』『音が自然』という評価を受けている」と語った。

 「オーディオの面から音源を作ると『スゴいケーブルを使いました!』『高級な電源やクロックジェネレーターを持ってきました!』など、収録機材をアピールすることがありますが、本作はそういったこともしていません。

 こだわりはスタジオ選びで、収録はポニーキャニオンの代々木スタジオを使いました。ここのピアノは久石譲さんが持っていらっしゃった、フルコンサートモデルのオールドスタインウェイで、これが選定の決め手になったんです。本作でも凄く良い音が捉えられています」(麻倉氏)

 そんなハイレゾ版に対して情家さんは「こんなにクリアに聴こえるものなんですね!」と驚きを隠さなかった。「CDでは伝わりづらいニュアンスの正体が判り、より素直に聴ける」とハイレゾ版の特徴を指摘する麻倉氏に対して、情家さんは自身の歌声の特徴を挙げつつ同意をした。

「情家さんの歌は地の声がかすれることがあるんです。セクシーとは違いますが、そこがエモーショナルで音楽的にグッとくるんです」(麻倉氏)

 「私の声って真ん中(音の身の部分)の周りにガザガザのところ(かすれ音)があるんですよ。それを自分でも解ってはいたんですけれども、ここまでクリアに聴こえるのはちょっとビックリしています。

 それにしても、とにかく音が素晴らしいですね。自分の家にある機器でしか普段は聴けないけれど(環境を整えれば)『こんなにクリアに聴けるのか!』という思いです」(情家さん)

会場の後ろでハイレゾ版に耳を傾ける情家みえさん。特徴的な声質がしっかりと表現されていることに驚いていた

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