レンズ付きフィルムを再現するアプリ
1998年。今からおよそ20年前。横浜ベイスターズが日本シリーズを制した年です。長野五輪が開幕、貴乃花と若乃花は史上初の兄弟横綱になりました。コギャルの流行もまだ続いており、CD生産枚数が約4億5700万枚とCDバブルも絶頂。IT系の話題では、Windows 98が発売され、iMacが世間を賑わせました。
ちなみにこの時代、まだまだデジカメが普及しておらず、写真フィルムの出荷量もピークでした。中でも、レンズ付きフィルム(いわゆる「使い捨てカメラ」)には大きな人気がありました。代表的なものといえば富士写真フイルム(現・富士フイルムホールディングス)の「写ルンです」でしょうか。
「Huji Cam」はレンズ付きフィルムの仕上がりを、iPhoneでシミュレートできるアプリです。なんだか名前もアイコンもそれっぽいですが、まあ、棚に上げておきましょう。
Huji Cam | |||
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価格 | 無料 | 作者 | Jbinary |
バージョン | 1.5 | ファイル容量 | 31.6 MB |
カテゴリー | 写真/ビデオ | 評価 | (4.5) |
対応デバイス | 全機種 | 対応OS | iOS 9.0以降 |
アプリのUIは非常にシンプルです。左上にファインダーがあり、右下がシャッター(撮影)。初めて使ったときはどこで被写体を確認すればいいのかと驚きましたが、ファインダーを見ると、確かにiPhoneのレンズの先にある風景が小さく写っています。
「こんな小さいファインダーで使えるわけないだろ! いい加減にしろ!」と思いつつ顔を近づけると、普通のカメラアプリのようにレンズ越しの景色が画面に表示されました。
本体前面の近接センサーが反応すると画面が切り替わって、擬似的にファインダーを覗き込んでいるように見せる……という意図なのだと思います。たぶん。
それっぽい仕上がりがうれしい
低解像度にもできる
では、さっそく写真を撮ってみましょう。特に難しい操作は必要ありません。ただ撮影するだけで、画質をちょっと粗くしてくれる+無作為に光の効果を入れてくれるので、レンズ付きフィルムで撮影した写真のようになるわけです。
こんな具合です。何を撮影しても「1998年のレンズ付きフィルムで撮影したような」仕上がりになるわけです。
とはいえiPhoneのカメラなので、やはりレンズ付きフィルムと比較すると、精細な写真にも見える。それを見越してか、わざわざ写真の品質を「低解像度」にすることもできます。