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発見!Steamおすすめのゲーム ― 第62回

お前のメシは俺のもの!食糧闘争ストラテジー「Tooth and Tail」:Steam

2017年11月03日 18時00分更新

文● rate-dat 編集●ジサトラアキラ

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 第二次世界対戦、世界は共産主義の赤い炎に包まれた。そんな共産主義と言えば“鎌と槌”に代表されるアイコンである。あれは工業労働者と農業労働者を示しているのだが、今回紹介するゲームはそんな赤い革命のようなRTSタイトルを紹介する。

 第62回は動物たちが入り乱れる美麗なドット絵が素晴らしい「Tooth and Tail」を紹介する。

 

飢えをしのげ!食料を確保せよ!

 本作品は4つの勢力に分かれ食糧を巡って内戦を行なっている動物たちの国を舞台にした作品である。タイトルの「Tooth and Tail」はまさしく前述の“鎌と槌”のオマージュで、登場する4つの勢力もそれに準じたモチーフをとっている。

 それぞれの指導者はネズミだが、率いる兵士は火炎放射器をもったイノシシや、スナイパーライフルを持ったキツネといった、多種多様な動物たちで構成されている。この怒れる動物たちを率いて、敵対する勢力の食糧を絶やすのが目的となる。

登場する国は、Longcoats=イギリス、Commonfolk=ソ連、KSR=旧ドイツ、Civilized=イタリアと置き換えればモチーフ元はわかりやすいだろうか。
残念ながら日本語こそないものの、シンプルな操作性がゆえにプレイはそこまで難しくは無いだろう。後に詳しい操作はそれぞれ説明するが、本作品はキーボードもしくはコントローラーに対応している。個人的にはマウスとキーボードの方が操作しやすいかと思われる。

 RTS系ゲームはよく知らないという方のために、ゲームの簡単な流れを下記の画像にまとめてみた。

 プレイヤーの操作は非常にシンプルで、WASDで指導者(プレイヤーキャラクター)の移動、マウスの左右クリックとスペースキーのみの操作だけだ。RTSジャンルにおける操作の複雑性をシンプルな操作で実現しており、RTS初心者でも直ぐにゲームに慣れることができるだろう。コントローラーでも操作が簡潔にまとめられている点からもそれは感じられることだろう。

 プレイヤーが革命を導く指導者としてまず行なうべきなのは内政である。重要な拠点としてGristmill(製粉所)をスタート時に必ず所有している。製粉所では豚たちが小麦を食糧に変換を行なうことでプレイヤーの食糧資源を供給してくれる。

 製粉所ひとつで最大6ヵ所の農作業を行なうことができるが一定量を収穫すると小麦は枯渇してしまう。そのため、枯渇する前に新しい製粉所を増設しなければならないのだが、製粉所はマップ上に散らばっており、一度占有されると破壊しなければ占有し返せないため早い者勝ちとなる。また、一度枯渇した小麦畑は二度と再生産できないため、こもり続けて戦うのも難しい仕様になっている。

マップ上に存在する製粉所は近づいてスペースキーを押すことで建て直すことができる。建て直すにも食糧が必要なので注意だ。

 ある程度食糧を確保したら、兵士の生産を始めよう。6種類のユニットから生産したいユニットをキーボードのQとEで切り替え、スペースキーを押す事でユニットごとの生産拠点を建造できる。生産拠点のコストと兵士の生産のコストは別で、生産時には別でコストが消費される。

 また、拠点で賄える上限の人数も決まっており、数をそろえる場合は生産拠点の数とそれに応じて必要な食糧も増えていく。なお、ユニットは自動生産となっており、生産時に必要なコストが自動で消費される。

画面左下の数字の食糧は行動における全てのリソースとなり、補給できずに底をついてしまうと敗北となる。

 そしてユニットが揃ったら相手の陣地に攻め入ろう。本作品でのユニット操作は一般的なRTSと違い、動かしたいユニットは現在選択されている施設とリンクしている。キーボードのQとEで切り替えられる建造可能施設を入れ替えると選択されているユニットもそれに応じて変更される。

 マウスの左クリックで現在選択中のユニット、右クリックで選択していない兵士も含めた全てユニットを現在地点へ移動できる。左右ボタンを押しっぱなしにすれば、特定のユニットや建物に集中攻撃の指示になる。ワンクリックだけの場合攻撃対象を見つければ攻撃を開始するが、押しっぱなしにすれば攻撃を受けても無視して移動するため退却する場合はボタンを押しっぱなしで拠点まで下がろう。

製粉所の豚も非武装では無いが、非常にもろいため何も対策をしなければ簡単に負けてしまう。急いで兵士を作ろう。
相手の製粉所を全て破壊すれば勝利となる。操作もシンプルであれば、勝利条件も非常にシンプルだ。

やはり熱いのは身を焦がす対人戦である

 RTSタイトルとして例に漏れず本作もオンライン対戦に対応している。オンライン対戦ではロビーを立てての自由マッチかランクマッチの二つに分かれる。

 対戦相手が決まれば生産できるユニットを6体自由に決める事が出来る。相手も何を選んでいるか見えないため、有効な組み合わせと戦略を自身で組み上げていこう。また、どの指導者を選んでも生産できるユニットに違いはないため、指導者は自分の好きなネズミを選ぼう。指導者の違いはユニットの色だけだ。

対戦はリプレイも保存でき、相手の行動も保存される。再生速度の変更やグラフでの推移で対戦を俯瞰して眺められるため対戦を振り返る事も非常に重要だ。
ランクマッチは勝つ事で星を得られ、5つ貯まればランクが上がっていく。最強の指導者を目指そう。

「対人戦はちょっと苦手で・・・」という方でもCPU対戦も完備しているので大丈夫だ。オフラインでの対戦にも対応しており、オフラインであれば画面分割での対戦とCPUとの対戦に対応しており、最大4人までの対戦が可能だ。

 また、本作品のユニークな点として、ストーリーモードを始め、全ての対戦において同じマップがないことにある。ランダム生成されるマップは、開幕において直ぐ隣に相手がいる場合も珍しくない。だが、RTSタイトルとして見た場合に取る戦略が大きく変わっていくため非常に面白い仕様といえるだろう。

マルチだけじゃ無い、手応えのあるストーリーモード

 RTSはどうしても対戦の方に目が行ってしまいがちになるが、本作品のストーリーモードはチュートリアルも兼ねた素晴らしいモードだ。

 それぞれの指導者毎の拠点で頭の上に!マークのあるキャラクターから依頼を負う形でストーリーが進んでいくのだが、ただクリアするだけではなく、特別な条件下でクリアする必要のあるHeroic目標というものも全ての依頼に含まれており、全Heroicの取得はかなり骨が折れる物となっている。ただしHeroic目標は必ずしも達成する必要はないし、何度でもミッションは再プレイ可能なので後から改めて挑戦してもいい。

例として、最初の依頼は最大8つの兵舎を立てるだけという簡単な条件だが。後半になると兵舎を作らずに相手の拠点を破壊するなど非常に頭を使うような条件も存在する。

シンプルだが、熱い駆け引き

 以前紹介した「Off world trading company」でも、その日本では特異なジャンルゆえRTSとは何かと別に紹介を設けた経緯もあるが、本作品もRTS未経験者に勧めやすい作品である。操作するユニットの少なさ、単純な操作方法に加え、何を行なえば良いか分かりやすいゲームデザインは、このRTSというジャンルでは特筆に値すると評しても納得していただけるだろう。

 取っつきやすいキャラクターデザインもひとつで、動物たちの擬人化されたドット絵の動きは一見の価値がある。

 終わりの無い内戦を終わらせるか、オンラインで覇道を極めるかそれはプレイヤーであるあなた次第だ。

Tooth and Tailの推奨動作環境は?

 最低動作環境のグラフィックの要件がIntel HD Graphics 3000以上と、CPU内蔵GPUで動く軽さだ。ここ数年のPCに搭載しているCPU内蔵GPUなら問題なく動作するだろう。あまりに記述が漠然としているが64bit環境下でOSを安定して動作できるなら問題は無いだろう。

 一点だけアドバイスをしておくと、コントローラーを接続している場合はコントローラーの振動をオフにすることを強く推奨しておく(一番上のチェック)。私の環境下だけの問題の可能性もあるが、ゲームを終了しても振動が不定期に発生してしまっていたため、コントローラーを接続しなおしたりとやや面倒な事になった。

『Tooth and Tail』
●Pocketwatch Games
●1980円(2017年9月13日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、MAC、SteamOS
ジャンル ストラテジー、独立系開発会社、RTS、ドット絵、良BGM
© 2017 Pocketwatch Games, LLC. Tooth and Tail is a trademark of Pocketwatch Games, LLC.

■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat

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