さとうなおきの「週刊アジュール」 第3回
Azure ADに3つの新機能が登場、SQL Server 2017のVMイメージをリリース
サーバーレスアプリ実行環境「Azure Functions」がJavaをサポート
2017年10月13日 10時30分更新
ネットワーキング:クラシックポータルのサポート終了
10月4日以降、Azure Virtual Networkをはじめとするネットワーキング機能の管理は、新しいAzureポータルでのみサポートされるようになり、クラシックポータルのサポートは終了します。
詳細は、更新情報「Azure networking available only in the Azure portal from October 4」をご覧ください。
Azure Service Fabric:Windowsライタイム 5.7/.NET SDK 2.7のアップデート
マイクロサービスプラットフォームを提供するAzure Service Fabricの、Windows向けランタイム5.7、.NET SDK 2.7系列のアップデート(5.7.221、2.7.221)がリリースされました。
詳細は、ブログポスト「Service Fabric 5.7.221 / 2.7.221 Refresh Release for Standalone, Windows and .NET SDK」をご覧ください。
Azure SQL Database:データ完全性
SQL ServerベースのリレーショナルデータベースサービスであるAzure SQL Databaseにおいて、データベースのデータ完全性がどのように管理されているか、お客様のデータベースにデータ完全性の問題が発生した場合にどのように対応するかに関する情報が公開されました。
詳細は、ブログポスト「Data Integrity in Azure SQL Database」をご覧ください。
Azure Data Lake Analytics:GZip圧縮、カタログビュー、EXTRACT文自動生成など
ビッグデータ分析サービスを提供するAzure Data Lake Analyticsがアップデートされました。U-SQLからの出力時のGZip圧縮、(データベース、テーブルなどの情報を取得できる)カタログビューの提供、(U-SQLからMicrosoft Cognitive Servicesの機能を利用できる)U-SQL Cognitive Libraryの強化、Azure Data Lake Tools for Visual Studio(Visual Studioの拡張機能)でのCSVファイルからのU-SQL EXTRACT文の自動生成といった新機能があります。
詳細は、ブログポスト「Azure Data Lake Analytics and U-SQL Summer 2017 Updates: Introducing GZip on OUTPUT, Catalog Views, Major updates to Cognitive Libraries, Tool support to create your EXTRACT statement and much more!」、リリースノートをご覧ください。
Power BI EmbeddedがGA
Power BI Embeddedは、Power BIで作成した対話型のレポートを、カスタムアプリケーションに埋め込むことができる、ISV/開発者向けのサービスです。今回、Power BI EmbeddedがGAになりました。
詳細は、ブログポスト「Embed Stunning Visuals into your Apps with Power BI Embedded- Generally Available」をご覧ください。
Azure Active Directory:3つの新機能がパブリックプレビューで登場
ID/アクセス管理機能を提供するAzure Active Directory(Azure AD)で、3つの新機能がパブリックプレビューとしてリリースされました。
1つ目の新機能、Azure AD Privileged Identity ManagementがAzure RBAC(ロールベースアクセス制御)をサポートできるようになりました。これによって、特定のユーザーに一定期間だけ特定のAzureリソースグループの所有者権限を与える、といったことが可能になります。
2つ目の新機能、アクセスレビューは、グループ内のユーザーや、アプリケーションへのアクセス権を持つユーザー/グループのレビューを行う機能です、たとえば、グループの管理者や指定したレビューアーに、そのグループ内のユーザー一覧の確認を依頼することができます。
3つ目の新機能、使用条件(Terms of Use)を使うと、ユーザーがアプリケーションにアクセスする前に、その組織の使用条件を確認し、それに同意することを要求できます。
詳細は、ブログポスト「Improving access control with three new Azure AD public previews」をご覧ください。
Azure Active Directory Domain Services:ARMベースの仮想ネットワークのサポートがGA
Active Directoryドメインコントローラーのサービスを提供するAzure Active Directory Domain Servicesで、ARM(Azure Resource Manager)ベースのAzure Virtual NetworkのサポートがGAになりました。
また、新しいAzureポータルでのAzure Active Directory Domain Servicesの管理もGAになりました。
詳細は、更新情報「General availability: Azure AD DS support for Resource Manager virtual networks」、「General availability: Azure AD DS in the new Azure portal」をご覧ください。
Azure Application Insights:SDK for Node.js 1.0
Azure Application Insightsは、APM(アプリケーションパフォーマンス監視)ツールです。
Azure Application Insights: SDK for Node.jsを使うと、Azure Application InsightsでNode.jsアプリケーションを監視できます。HTTPリクエスト、CPU使用率などのシステムメトリック、未処理例外、(mongodb、mysql、redis、pgといった)人気の高いパッケージについては、デフォルトで監視でき、カスタムテレメトリの追加も可能です。
今回、Azure Application Insights: SDK for Node.js 1.0がリリースされ、このリリースでGAとなりました。
詳細は、ブログポスト「Announcing the general availability of Azure Application Insights SDK for Node.js 1.0」、Node.jsでのクイックスタートをご覧ください。
Azure DevTest Labs:VMの要求解除、VMの再起動
VMベースの開発/テスト環境を容易にするAzure DevTest Labsで、要求可能なVMを要求解除し、VMプールに戻すことができるようになりました。
また、VMの割り当て解除と再割り当てをする代わりに、単にVMを再起動できるようになりました。
詳細は、更新情報「Azure DevTest Labs: Unclaim a VM and return it to the claimable pool」、「Azure DevTest Labs: New action to restart a Lab VM」をご覧ください。
Azure Backup:Azure CLI 2.0
Azure CLI 2.0を使った、バックアップサービスのAzure BackupによるVMのバックアップの管理が、プレビューとなりました。
詳細は、ブログポスト「Manage your Azure VM backups with Azure CLI 2.0 - Preview」、Azure CLI 2.0を使ったVMバックアップのドキュメントをご覧ください。
新機能Azure Building Blocks
新たに発表されたAzure Building Blocksは、Azureリソースのデプロイを簡素化するために設計された、ARM(Azure Resource Manager)テンプレートのためのツールです。Azure Building Blocksを使うと、ARMテンプレートを直接書くよりも単純で宣言的な方法で、テンプレートを記述できます。現在は、VMやネットワーキングといったIaaSリソースがサポートされています。
詳細は、ブログポスト「Announcing Azure Building Blocks」をご覧ください。
Azure Management Libraries for Java 1.3がリリース
Azure Management Libraries for Javaは、Azureリソースを管理するためのJava SDKです。
今回、Azure Management Libraries for Java 1.3がリリースされました。このリリースでは、最近プレビューがリリースされたAzure Availability Zones、仮想ネットワークのピアリング、サイト間VPNの作成、Azure Container Instancesのコンテナーグループの作成が追加されました。
詳細は、ブログポスト「Java: Manage availability zones and more」をご覧ください。
課金:Usage Details APIのCSVサポート
EA(Enterprise Agreement)契約でAzureをお使いのお客様が使えるEnterprise Reporting APIの1つであるUsage Detail APIで、JSON形式に加えて、CSV形式でデータを取得できるようになりました。
詳細は、ブログポスト「Announcing CSV format support for Usage Details API for Enterprise Azure customers」をご覧ください。
それでは、また来週。
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