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服にセンサーを搭載し動きを検知する「e-skin」個人向けに提供

代表取締役 CEOの網盛 一郎氏

 Xenomaは7月19日、カメラなしでユーザーの動きを認識するスマートアパレル「e-skin」を個人向けに提供すると発表した。

 これまではスポーツ企業や教育機関など法人向けのみの提供であったが、量産体制が整ったため個人ユーザー向けの提供ができるようになったという。

 e-skinは、布の繊維に伸縮する配線やセンサーを搭載した電子回路基板「Printed Circuit Fabric(PCF)」を使用したスマートアパレル。肩や脇の下など計14個のセンサーを搭載し、電気抵抗の変化を検知して身体の動きを把握する。

右半身、左半身各7つのセンサーを搭載

Bluetoothを搭載しており、e-skinで集めたデータを接続しているデバイスへリアルタイムに反映する

 網盛氏は「腕の位置(座標)や空間で動きを検出するカメラ型のモーションキャプチャーと違い、肩の緊張や人の身体の機微を感知することに特化しており、日常的に長期間モニタリングするのに適している」と述べた。

 さらに、個人でもe-skinの利用シーンを拡充できるように、記録したデータをグーグルの機械学習ライブラリ「TensorFlow」で利用できるSDKなども提供する。

開発環境もWindows、Android、.NET、Unityに加えてMac、iPhone、java、Unreal Engineに対応

Microsoft HoloLensとの連携も可能になった

 野球などのスポーツフォームの確認はもちろん、モーションによるゲームコントローラーへの活用や、BtoB向けに作業員の異常動作や習熟度の判定などへ応用ができるとしている。

モーションセンサーを利用したゲームを実演してみせる網盛氏

電子回路が埋め込まれている感覚はなく伸ばしても平気

裏地。洗濯もできる

胸部にバッテリーやBluetoothを搭載したデバイスを取り付けて使用する

充電はmicroUSB経由。連続使用時間はおよそ4時間

マグネットで胸部に張り付く、外すときは左右の爪を押す

服の上から着用する。スポーツインナーのような着心地

提供は未定だが注文時にデザインの変更も可能だという

 個人への提供はKickstarterにて8月2日午前1時から開始。e-skin Shirt + Hub + SDK + アプリケーション1つで479ドルから提供される。なお、先着100セット限定。サイズは男女各6サイズ(XS、S、M、L、XL、2XL)をインターナショナルサイズで用意している。

 さらに網盛氏は今後の展開について聞かれ「動きだけでなく、心電や血糖値、体温などのバイタルサインを検出することを考えている。長期間e-skinを着用することが普通になれば身体に異常が出る前のバイタルサインを検出できる社会が出来上がる」と答えた。

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