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アキバで買った50円のセンサーで4億円の削減効果! 中小製造業のIoT成功例

2017年08月14日 06時00分更新

文● kenmochi.tomohisa

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※この記事はものづくりニュース by aperzaに7月13日に掲載された記事を転載したものです。

※原文は「ものづくりニュース」(https://news.aperza.jp/)のサイトでご覧いただけます。


 中小製造業のIoT化の課題は、

●よく分からない ●人がいない ●金がない

の3ない。これを解決することがもっとも重要。

 この3ないを見事な工夫で解決したのが、愛知県碧南市の旭鉄工。秋葉原で仕入れた汎用センサーをベースにIoT化をはじめ、最終的には設備投資で4億円、労務管理費で1億円の削減に成功したそうです。

 いったいどんな手を使ったのでしょう? ちょっと見てみましょう。


 この人が仕掛け人 木村 哲也社長。

 現状のままでIoTを使って生産性を上げることを目指しました。

 色んな企業に相談してみても高額なシステムばかり……だったら自前で作ってやれ! この心構えが素晴らしい。

 表示灯の稼働中のところに光センサーを取り付けて、ランプが消えたら光センサーが反応。通信ユニットがデータを送信。

 光センサーはアキバでなんと50円……。取り付けもガムテープ、結束バンドでDIY。

 表示灯がないところには汎用の磁気センサーを取り付け。1個の製品が作れる時間を把握。

 磁気センサーはアキバで250円……。

 稼働率と、1個の製品が完成するまでの時間を数値化。

 この数値をもとに改善していくのがIoT。

 この数値データを使った改善事例。この機械部品を作ります。

 改善前は可働率は66%、1個あたり5.1秒、1時間あたり465個を製造。

 目標は1時間あたり600個!

 改善その1 機械からの排出口に傾斜を設け、仮置きのムダを削減。

 改善2 部品の供給に関しても、コンベアに傾斜をつけて自動供給に。

 改善効果 可働率60→80%、1個あたり5.1秒→3.9秒、1時間あたり465個→738個。すごい!

 効果は設備投資は4億円、労務費は1億円の削減に成功!

 自社の実績をもとに中小企業向けのIoTサービス会社を設立。1ラインあたり月額8000円。

 今後は中小企業こそIoTが必要。まさにその通り。

 本当に素晴らしい取り組みというほかありません。

 IoTというと、つい大規模で、難しいもの、高いものと考えてしまいがちですが、実はそんなことはないんですね。自分でこんなに小さな形でも作れて始められる、しかも効果が出ていることに驚きです。

 IoTサービス提供者側からすれば、小さくて物足りないシステムかもしれませんが、実はスタート段階ではこれで十分。現場と経営者、全社が「IoTってうまく活用すれば効果が出るんだ」という認識になり、IoTをプラスに捉える土壌ができれば良くて、あとはどんどんIoTを使っていくのだと思います。

 その意味では、中小製造業、現場のIoT化、デジタル化を進めるには、「IoTをやろう(やれ)」ではなく、「現場改善をもっと進めるためにIoTを使ってみよう」というアプローチの方が正しいのかもしれません。この動画を見てそんなことを思ってしまいました。


出典:世界は今 JETRO Global Eye、【JETRO】中小企業こそIoTを!
参考:旭鉄工

※この記事はものづくりニュース by aperzaに7月13日に掲載された記事を転載したものです。

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