高音質スピーカーで音の実力を増強
地デジ画質にもこだわった東芝「レグザ BZ710X」
ここからは筆者おすすめの4Kテレビを紹介していこう。液晶パネル採用の4Kテレビは、今や50V型クラスのモデルでもインチあたり5000円を切っていて、十分にお買い得と言える。
省スペース化も進んできており、50V型でもかつてのような大きいという印象は少ない。一般的なリビングでも十分に設置できると実感できるサイズになっている。
そんななかで、一番のオススメと言えるのが、東芝「レグザ 49BZ710X」。ほぼ50インチという大画面で、最安ベースだと16万円台で販売されている。
もちろん激安という訳ではないが、一番の特徴は「バズーカオーディオシステム」を搭載したこと。テレビの画面の下に前向きでスピーカーを配置し、背面には大型のバズーカウーファーを搭載して、迫力ある低音からクリアな高音まで豊かに楽しめるモデルだ。
もちろん、画質もおろそかにはしていない。高画質エンジンは「レグザエンジンBeauty PRO」で、上級機のZ810Xシリーズと同等。
表示パネルはIPSパネル+直下型LEDバックライトで、LEDのエリア分割数を従来機「Z700X」シリーズの倍に増やし、LEDの駆動方法も改めることでコントラストを向上させている。
さらに、地デジ放送をより美しく楽しむための「地デジBeauty PRO」を搭載。自慢の超解像技術などの高画質技術を地デジに最適化させ、フルHDの地デジ放送をより高精細でしかも低ノイズで楽しめるようにしている。
地デジ放送は今後も継続していくし、1440×1080のハイビジョン画質であることも変わらない。とはいえ、多くの人にとってもっとも身近な放送である。これらを4Kコンテンツと比べて十分にきれいな映像で楽しめるというのは、今だからこそ重要な技術とも言える。
ゲームユーザーにうれしい機能として、表示遅延の少ない「ゲーム」モードを備えている。高画質処理を行ないながらも、遅延を約10msecと短くし、操作のタイミングが重要なゲームも快適に楽しめるようになっている。
また、4K/60p入力に対応するほか、解像度2560×1440/60Hzの入力にも対応するので、4K出力対応のゲーム機だけでなく、PCでゲームをする人にとっても、ありがたい機能が揃っている。
やっぱり音の迫力が違う!
49BZ710Xで、地デジやBDソフトなどを見てみたが、驚くのは地デジがきれいなこと。精細感の高さはもちろんだが、映像の細部でチラチラと動くノイズや、文字テロップの付近に目立つモスキートノイズ、動きの激しい部分でのブロックノイズなどがかなり少なくなっていて、非常に映像が見やすいのだ。
BDソフトもより高精細な4K表示で楽しめるし、UHD BDならば4K+HDRでよりパワフルな高精細映像を堪能できる。
HDRの高輝度表現も十分にきらびやかで、力強い光の強さだけでなく、階調感もスムーズだ。こうした質の高いソースの映像は、一般的な明るさの室内環境ならば上級機と遜色のないレベル。実力の高さでは、クラスNo.1と言っていいレベルだ。
そして、音の迫力は誰もが驚くレベル。薄型テレビの音質強化のためにサウンドバータイプのスピーカーを組み合わせている人は少なくないと思うが、薄型テレビ単体でそれに匹敵する低音再生を実現している。
さすがは「バズーカウーファー」搭載だ。もちろん、低音だけでなく、中高音域はクリアーでドラマや映画の声もしっかりと定位し、画面との一体感も良好。
細かな音まで丁寧に再現し、内蔵スピーカーとは思えないほどに質の高い音を楽しめる。テレビ1台で気軽に使いたいという人にとっては、まさにちょうどいいミドルクラスモデルとなっている。
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