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山根博士の海外モバイル通信 第313回

ドバイで売れてる格安スマホ「Xtouch」の魅力に迫る

2016年10月29日 15時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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ドバイ市内で広告をよく見かけるXtouchのスマホに注目!

 イベント取材でドバイに行きました。ドバイのスマートフォン人気は先進国と変わらずで、iPhoneはもちろんのこと最近はファーウェイも大きな人気。

 もちろんシェアトップを走るサムスンや、ライバルのLG、そしてHTCが意外と頑張っています。また、中堅どころだと、アルカテルが結構な数のモデルを出しているなど、メーカー間の競争は激しそう。

比較的SIMフリースマホが買いやすい国・ドバイ

ファーウェイの広告も中東で見るとちょっと新鮮

 ドバイではスマートフォンはSIMフリーで販売されているので、キャリアだけではなく家電量販店でも単体で売られています。

 量販店は大手もいくつかあり、ドバイ市内のショッピングモールを中心に展開しています。また鉄道の駅にも店を構える量販店があったりと、ドバイはスマートフォンの買いやすい都市と言えます。

家電量販店はあちこちにある。これはメトロの駅構内(Union駅)の店舗

 ドバイ市内の移動は鉄道=メトロが便利なのですが、訪問した2016年10月は各駅にこんな広告が目立っていました。

 エントリークラスの製品でしょうが、単体で399ディルハム、約1万1300円とかなり安い製品です。しかも、色はドバイの人が好きそうなゴールド。そして、4Gにきちんと対応。さらには、アクティビティートラッカーも出していて499ディルハム、約1万4100円とスマートフォンより高いんです。

 でも、この2つのセットが599ディルハム、約1万7000円とお買い得。なかなかアグレッシブなプロモーションを行なっているこの広告には「Xtouch」のブランド名が記載されています。

大手におされつつも製品は充実している「Xtouch」ブランド

スマホはわずか1万円ちょい。アクティビティートラッカーとセットで1万7000円はお買い得?

 このブランドを調べてみると、メーカー名はTecSync Technology。中東やアフリカを中心に製品展開しているメーカーで、ドバイでは低価格機を中心に人気だそうです。

 スマートフォンは公式ページを確認してみると、20機種以上がラインアップされています。かなりの数を用意して低価格機で戦っているようです。

スマートフォンラインナップも豊富な「Xtouch」

 では、実際にどんな機種が販売されているのでしょうか? ドバイの家電量販店をさっそくチェック。

 Xtouchのスマートフォンはさすがにブースの端の方に置かれていますが、だいたい3機種から5機種が取り扱いされているようです。何せ大手メーカーも多数のモデルを出していますから、Xtouchのスマートフォンは残念ながらあまり数を置いてもらえないのかも。

 そんな中で、一番目立つように展示されいてたモデルがこちらの「Unix」です。最大の特徴はリアとフロントどちらにも1300万画素カメラを搭載。セルフィーに強いモデルのようです。

2016年秋のXtouchのイチオシモデルが「Unix」

 XtouchにはこのUnixより上のモデルもあるのですが、価格の高いモデルは大手メーカーの製品との競合が厳しいので、量販店としても売りにくいのかもしれません。

 このUnixは786ディルハム、約2万2200円ながらもカメラ機能を強化しており、悪くない製品です。オクタコアのMT6753、メモリー2GB、ストレージ16GB、5型HD解像度(720×1280ドット)ディスプレー、指紋認証機能と、スペックは価格相応でしょうか。

 なお、「サプライズパッケージ」が付属していて、自撮り棒やカメラ部分に取り付けるレンズなどが利用できます。

背面と正面どちらも1300万画素カメラを搭載。これで2万円ちょいは悪くない

 また、製品パッケージが山積みされ、「2台目にもいいよ」って感じで売られていたのが「A2」「A3 LTE」の2機種です。

 A2にはLTEの表記がありませんが、こちらもLTE対応。どちらもパッと見の外見は変わりませんが、本体サイズはほぼ同等、スペックもかなり似ています。

 価格はA2が299ディルハム、約8500円。A3 LTEは定価499ディルハムが349ディルハムと3割引きで約9900円。

1万円を切る低価格モデルのA2(左)とA3 LTE(右)

 価格は激安ながらも、ボディーは金属製で質感は悪くありません。左右のフレーム一杯に広がったディスプレーも見やすそうです。

 MT6735P(1GHz、クアッドコア)、メモリー1GB、ストレージ16GB、5型HD解像度(720×1280ドット)ディスプレー、背面1300万画素/正面500万画素カメラなど、価格相応のスペックと言えるでしょう。

 なお、LTEの対応バンドがB3だけという思い切った割り切り仕様です。SIMスロットは2つ備えています。

価格相応のスペックながら、質感は悪くない

 両モデルの差は背面の指紋認証センサーだけで、A2には備わっていません。その部分以外のスペックはバッテリー容量が2800mAhであることも含め、全く同一です。

右のA3 LTEのみ、背面中央上に指紋認証センサーを搭載する

セット販売はナイスアイデア
ウェアラブルデバイスとあわせて存在感を増していくかも

 そして、メトロの駅構内で見かけた広告の、アクティビティートラッカーとのセットも売っていました。

 お店の人によるとやはりこれがいま一番売れているとのこと。アクティビティートラッカーを単体で買う人って、スポーツが好きな人なのかもしれませんよね。なかなか買う機会が無いケースが多いでしょうが、こうしてセットで売るのはいいアイディアかもしれません。

広告で見かけたセット品。結構売れているらしい

 Xtouchブランドの製品はスマートフォンだけではなく、実はこのセット売りのアクティビティートラッカーの他にも、スマートウォッチが各種販売されています。

 3G内蔵の「Wave」、Einkをディスプレーに採用した「Xwatch 04」など、なかなか興味深い製品がそろっています。こりゃ意外と侮れないメーカーなのかもしれませんね。

 ブランド力がまだ低いことから、大手メーカー品には無い隙間を狙った製品が多いようですが、数年内にはドバイでシェア上位を争うメーカーに育っているかもしれません。

 ドバイはヨーロッパへ行く乗り継ぎ便の飛行機の寄港地のひとつでもあります。ドバイに立ち寄ることがあったら、Xtouchのスマートフォンをぜひチェックしてみてください。

ウェアラブルデバイスもいろいろと出している

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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