Appleは、iOS 10のリリースに合わせて、iPad用の「Swift Playgrounds」アプリの配布を開始しました。このアプリは、macOS(OS X)、iOS、watchOS、tvOSのネイティブプログラミング言語であるSwiftを、iPad上で学べるというもの。Swiftはオープンソースで開発が進められている注目言語で、すでにLinux(Ubuntu)でも動くほか、IBMのセキュアなPaaSである「Bluemix」上でも使えるのが特徴です。
利用するには、事前にiPadをiOS 10にアップグレードする必要があります。対応機種は、iPad Air以降、iPad mini 2以降、iPad Proシリーズ。アプリ本体は、App Storeから無償でダウンロード可能です。
「Swift Playgrounds」を起動すると、現在のところ6つのプログラミングコースを選べます。まずは「LEARN TO CODE 1」を試してみます。
それぞれのプログラミングコースは、個別にダウンロードして入手するようになっています。
ダウンロード完了してプログラミングのコースを開くと、そのプログラミングコースで学べる内容が表示されます。
説明が終わるとプログラミングの画面に切り替わります。最初は、「moveForward()」と「collectGem()」の2つのコマンドを使って、キャラクターから3つ先のブロックにある宝石を取るというプログラムを書いていきます。コマンドは画面の下部に列挙されるので、それをタップ選ぶだけで入力されます。キーボードから入力する必要はありません。
「moveForward()」を2つ続け、そのあとに「collectGem()」を書いて「Run My Code」をタップしてみると、宝石の一歩手前で止まり、身動きできない状態に。「moveForward()」が1つ少なかったことが原因ですね。
「moveForward()」を3つ続け、そのあとに「collectGem()」を書いて「Run My Code」をタップすると、無事宝石ゲットに成功。ひとつ目のキャラクターがドヤ顔になります。
プログラミングコースを進めていくと使える命令も増えていきます。「turnLeft()」によって方向転回するプログラムを作っていきましょう。
無事に左に曲がって宝石ゲット。
さらにコースを進めると、「toggleSwith()」コマンドを使って地面に設置されているスイッチをオンにするというプログラムにもチャレンジできます。
既存コードのバグ(不具合)を発見して、正しいコードに書き直すという内容もあります。まずは「Run My Code」をタップして、プログラミングのどこが問題なのかを把握してコードを修正していきましょう。
全編英語のため取っつきにくく感じるかもしれませんが、中学英語レベルの文章なので大丈夫。まずは大人が試してみて、子供に教えるというのがいいかもしれませんね。2020年にプログラミングが義務教育化される前に親子ともどもプログラミングに慣れ親しむには最適のアプリかもしれません。
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